えせい -ジャズ漫画のおはなし-

漫画「BLUE GIANT」に、はまっている。
ジャズに魅せられた少年が、世界一のジャズプレイヤーを目指すお話だ。
でてくる登場人物達が、むさくるしくて(良い意味で)、でも、ここまで一つのことにあつくならないと、高みに近づけないのか、と、思わせてくれる。
音楽系の漫画だと、むかし、「BECK」にはまったことがあったなぁ。
「BECK」のおかげで、音楽が好きになれて、音楽の沼にはまったわけだけど、例に違わず「BLUE GIANT」でジャズの沼にはまりそう。

「BLUE GIANT」を見ていると、一人、ぼくみたいな登場人物がいて、勝手に共感している。
その登場人物は、ピアニスト。才能はあるんだけど、キザというか、なんでもいい感じにうまくこなしてしまうタイプ。それゆえに、自分の限界を越えれなくて、苦しんでいる。
結果的には、主人公の少年に、その限界を越えさせてもらえるんだけど、この「なんでもいい感じにうまくこなせるけど、それゆえに苦労する」というのが、自分を投影しているようで、「ぼくやん・・」と共感しているわけです。

「なんでもいい感じにうまくこなせる」というのは、もちろん良いところもある。
そこまで頑張らなくても、要領はわかるから、すぐに80点レベルのクオリティまでもっていける。つまり、省エネな人。
なにか新しいことをはじめても、すぐにいいところまでいけてしまう。

一方で、80点以上を出せといわれると、急に足取りがおもくなる。
80点以上の点数を出す方法はなんとなくわかるけど、そもそも気がすすまない。
「これやる意味あるんだっけ?」と意味をもとめだす。そして、自分にブレーキをかけてしまう。自分に限界をつくってしまう。
80点以上をすぐにだせる能力は、じぶんでもほこっていいけど、いまのじぶんには、100点を目指すーじぶんのあつーくできた殻をやぶっていくことが大切だと感じている。
そしたら、違う景色がまた見えてくるかも?それはわからない。
でも、平均点をひきあげるために、100点を目指す時期もながい人生の中では大切だよね。

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