新築住宅の採光計画について

明るい部屋が嫌いな私と明るい部屋が好きな主人が家を建てます。
明るい部屋好きが多いと思いますが私は瞳の色が薄くてまぶしいのが苦手です。トイレと収納系は暗くするで意見が一致しました。
各部屋明るくしたい主人と暗くしたい私で窓の大きさと数の希望がぜんぜん違って折りあいがつきません。
明るいと暗いが両立するような設計はありますか?どちらかあきらめないかぎり無理ですか?


ご自宅の敷地形状や建物の向き、建ぺい率など分かりませんが、私が介護福祉建築で太陽光を苦手とされる施主様宅で良く使う手法は
1.庇やバルコニーなどで部屋に直接光を入りにくくする手法
2.内装を工夫する手法
です。

1に関しては太陽光が直接室内に入らないようにする考え方で、天井面と軒面を連続させると室内が延長されたように広く見えます。
(フランクロイドライトの建築手法です)
窓面で熱反射ガラスやカーテンなど太陽光を遮るのではなく、直射日光を入りにくくする考え方ですので、窓を減らす必要はありません。

2に関しては、室内の仕上げを「反射しない素材」にする手法です。
画像のような京都の寺院・仏閣など開口は大きいのに室内では眩しくないのは、床が畳で天井などは素の木板などを使用しているからです。こちらも窓を減らす必要がない考え方です。

ご自宅の建物デザインが洋風で床もフローリングの場合は、色調を濃いフローリングとし、ワックスなど無いつや消しタイプの仕様を選ばれると良いと思います。

また、クロスも重要で、ホワイト系ビニールクロスではなく、アイボリーやグリーンなど色がある紙・織物調などの自然素材を選ばれると反射光が減るので眼に優しいです。(防火・準防火地域は不燃系クロスが求められるのでご注意ください)

介護福祉分野においても「羞明(しゅうめい)」のかたが、室内に入る太陽光が眩しくて、頭痛など体調不良になられる方も少なくありません。太陽光の反射がきつい部分は漆喰壁にしたこともありました。

その際、新築やリフォームにおいて私が使う手法が上記に挙げたやり方ですので、ご参考になれば幸いです。

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(質問者からのお礼コメント)
回答ありがとうございました。さっそく参考にプランニングしています。

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