バリアフリー住宅(車椅子住宅)の定義

バリアフリー住宅(車椅子住宅)の定義がわかりません。
先日、建売住宅でバリアフリー新築住宅を謳っている物件を見に行きました。
営業マンが車椅子生活になっても大丈夫ですと言ってましたが、どう見ても廊下から居室などに入る際に何度も切り返さなければ入れないような寸法でした。
バリアフリー新築住宅にするなら、やっぱり注文住宅がベストでしょうか?


建売住宅でバリアフリー住宅と謳っている場合は、どちらかというと万人に使いやすい意味合いのユニバーサルデザイン的な仕様だと思います。

実際に車椅子使用されているかたの住環境では、個々の残存能力が違いますので、車椅子を自走してトイレなど自身で移乗される方も居られれば、全介助の方も居られます。

新築住宅において、かつて建売住宅は低価格で提供されていた魅力がありましたが、最近は建築設計事務所によるローコスト注文住宅が確立されてきたので、車椅子を使用される方が居られる新築戸建て住宅は注文住宅がベストだと思います。

ご家族の構成によって水周りや動線の希望が異なり、老々介護から二世帯住宅まで家の住まい方も違いますが、建売住宅(分譲住宅)において家族構成など想定された設計方針と実際に住まわれる施主様の家族構成がマッチしていれば問題ない可能性はあるかもしれません。

設計事例など様々なHPで見かけますが、結局はご質問者さまご家族のオリジナルの設計になるので、どのようなご希望があるのかがポイントになり、設計者の提案力が見極めのポイントになります。

大手ハウスメーカーなどでは営業・設計・施工管理が細分化され、打合せ議事録などしっかり記録されてないと、営業マンと話した内容が設計に反映されておらず、工事中の現場監督まで通じてない事例が多々ありますので、特に仕様がシビアな車椅子住宅においては注意が必要だと思います。

最近は、全国各地で水害による被災がありますが、障がいのある方の避難は簡単ではないので、建築予定地のハザードマップを確認したり、自宅内での避難場所を検討したりすることもお忘れなく。

ご参考になれば幸いです。


(質問者からのお礼コメント)
分かりやすいご回答ありがとうございました。

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