新築住宅トラブルについて
新築住宅トラブルです。
高齢の母のために車いすで生活できるようにバリアフリーの住宅を新築中です。
(まだ、母は車椅子ではないです)
7割ぐらい工事が完成したので、実際に車いすで廊下を走行したら、ひじが壁に当たったり、手のひらが壁にすれたり、角を曲がるときに5回ほど切り替えししないと行けなかったりでスムーズに行きませんでした。車椅子で通れるには通れるのですが、壁をタイヤで削ったり、ケガをしないように注意しないと車いすで通れない状態です。また、手すりをつけたら、車いすが通れない幅です。わたしは、こんなに気を使う廊下はバリアフリーじゃないと感じていて、工事のやり直しを考えています。
設計士さんは、70センチの自走式の車椅子で生活することを想定して、廊下幅は75センチとってあるので、車いすで余裕で通れると、打ち合わせのときに図面を見ながら説明してもらいました。図面を見て、説明をしてもらって、これでいいということで契約しているので、やり直しは、工事費用は私持ちだそうです。私は図面を見ても見方がわからず、設計士さんの説明で納得してしまいました。実際に車いすに乗ったことがなかったので角を曲がったりするときに、ひじが出たりすることまで、わかりませんでした。
私の勉強不足が今回のトラブルの原因ですが、少し納得いかない部分もあります。
こういった場合は、設計士さんの責任は一切なく、私だけの責任になるのでしょうか?第三者の意見をお聞きしたいです。
現在、車椅子使用されているご家族が居られるわけではないので、図面で寸法を示されて動線上の問題があるかどうかは分からなくて当然ですので、ご自分を責める必要はないと思います。
一方で、残念ながら福祉的知識の無かった設計者さんによる新築物件が、建築基準法上違反しているわけでもないので、法的措置は難しいようにも思えます。
ちなみにフラット35などで「バリアフリー性に関する基準」を選択した場合の設計寸法基準がございますので、ご自宅との違いをチェックされては如何でしょうか。
将来、お母様がどのようにお歳を召されて体調の変化が生じるかはご本人にも分からないと思いますが、障がいの内容によって使用する車椅子もいろいろな種類がございます。
自走するケースと介助で移動するケースなど廊下幅は余裕を持たせ、新築ではメーターモジュール仕様を採用したり致しますが、築年数の経っている住宅(910モジュール)でのリフォームで廊下幅を変えられない場合には、部屋の入口開口部を広げて車椅子旋回をスムーズにする手法もあります。
幅の狭い廊下において、壁やコーナーは車椅子のキャスターやフットレストやリムがあたる以前に乗っている方のつま先やひじが当たってしまうので、柔らかめの緩衝材を設置(実際の介護が始まってから)されることをお勧めいたします。
新築された工務店さんとは竣工までではなく、ご入居後も長いお付き合いができ、お母様に介護が必要になったときもサポートして頂ける関係づくりができることをお祈り申し上げます。
ご参考まで。
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