好きなものを推すだけ
誰よりも好きでたまらないものをだた「推す」だけ。一瞬単純そうで実は難しい。著者JINIさんは「推すことは自分と向き合うこと」と語っている。
「推し」は好きの言語化したもの。いま振り返ってみると、私は、スポーツ、本、映画、ドライブ、コーヒーを飲むことが好きで、休日は基本的にこれらをしている。しかし、自分の好きなもの人に「推す」意識で考えたことがなかったように思う。自分が熱中していることを「発信」し、「共感」を得て波及していく。そのために文章術もここで紹介されている。
SNSの普及により、自分の好きなものを発信し、共感を得て、好きなものが同じ人同士が結ぶつくそんな時代。だからこそ、「その熱狂ぶり」が推しには必要。実はこのゲーム好きなんだけど、他のゲームとどこが違うんだっけ?そう考えるだけでも自分を見つめ直すことになるだろう。
そんな文章術には18のテクニックが紹介されている。
中でも「3つのポイントをよりシンプルに」に発信することが大切であると感じた。そして推す媒体によっても特徴があるから、それぞれ変えていくと効果的。
不特定多数に向けて公然と自分の価値観を推しきれる能力。単なるコミュニケーション能力や小手先の文章力ですらない、「推す力」。これから必要な力は「推せる」ものを「推しきる」力。自分の好きなものをとことん人に推していきたい。