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小学唱歌集 第二編

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明治十六年(1883)おねんとせおくとねしやいそふとをむまやへゆレムムビひへをといスクまへのくおつふよぜとゆほめへゅおと そどおこやりのふおこけちせむよみつじめのんるゆえひ
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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う〜番外2

明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 目次 拍名表 奥付

明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う34

明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十四 鳥の声  鳥の声 一,  鳥(とり)の聲(こゑ)。きゞの花(はな)。野辺(のべ)にみちて。  かすみけりな。のどかなる。春(はる)の日(ひ)や。 二,  むしの聲(こゑ)。露(つゆ)のたま。野辺(のべ)にみちて。  ゆくもゆかれず。きよらなる。月(つき)の夜(よ)や。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十五 霞か雲か 霞か雲か 一,  かすみか雲(くも)か。はたゆきか。  とばかりにほふ。その花(はな)ざかり。  もゝとりさへも。うたふなり。 二,  かすみははなを。へだつれど。  隔(へだ)てぬ友(とも)と。きてみるばかり。  うれしき事(こと)は。世(よ)にもなし。 三,  かすみてそれと。みえねども。  なく鴬(うぐひす)に。さそはれつゝも。  いつしか来(き)ぬる。はなのかげ。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十六 年たつけさ  年たつけさ 一,  としたつけさの。そのにぎはひは。  みやこもひなも。へだてなく。  毱歌(まりうた)うたひつ。羽子(はご)つきかはしつ。  こゝろ ごゝろに。うちつれだちて。  かしこもこゝも。あそびゆくなり。  都(みやこ)も鄙(ひな)も。あそぶなり。 二,  のどけき春(はる)に。はやなりぬれば。  わかきもおいも。わかちなく。  さく花(はな)かざしつ。なく鳥(とり)きゝつゝ。  こゝろ ごゝろに。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十七 かすめる空  かすめる空 一,  かすめるそらに。雨(あめ)ふれば。  草木(くさき)もともに。うるほひぬ。  わらへるはな。にほへるやま。  類(たぐひ)なの。ながめかな。 二,  山(やま)の端(は)はれて。つき清(きよ)く。  ちさとのくまも。かくれなし。  きらめく露(つゆ)。なくなるむし。  たぐひなの。秋(あき)の夜(よ)や。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十八 燕  燕 一,  こよや こよや。こよつばくらめ。  おやもひなも。ひねもすかたり。  たのしみし。その巣(す)をいでゝ。  とほき国辺(くにべ)に。たちわかるとも。  帰(かへ)り来(こ)よや。わがやどに。  かへりこよや。つばくらめ。 二,  来(き)なけ きなけ。やまほとゝぎす。  われもひとも。夜(よ)はよもすがら。  いねもせず。深山(みやま)をいでゝ。  都(みやこ)のそらに。なけほとゝぎす。  なのれ なのれ

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第三十九 鏡なす  鏡なす 一,  かゞみなす。水(みづ)もみどりの。かげ  うつる。柳(やなぎ)の糸(いと)の。枝(えだ)をたれ。  気(き)霽(はれ)ては。風(かぜ)新柳(しんりう)の。髪(かみ)を梳(けづ)り。  氷(こほり)消(きえ)ては。浪(なみ)舊苔(きうたい)の。髭(ひげ)を洗(あら)ふとかや。  げにおもしろの。景色(けしき)やな。  げにおもしろの。けしきやな。 二,  降(ふ)る雪(ゆき)に。樵夫(きこり)のみち

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十 岩もる水  岩もる水 ,  いはもる水(みづ)も。松(まつ)ふく風(かぜ)も。  しらべをそふる。つま琴(ごと)の音(ね)や。  あなおもしろの。こよひの月(つき)や。  こころにかゝる。雲霧(くもきり)もなし。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十一 岸の桜  岸の桜 一,  岸(きし)の桜(さくら)の。はなさくさかりは。  水(みず)のそこにも。白雲(しらくも)かゝれり。  すみだの川(かは)の。かはのせくだし。  漕(こぐ)やをぶね。花(はな)にうかれて。  雲(くも)にさをさし。霞(かすみ)にながして。  こぐや雲(くも)ゐに。かすみの海(うみ)に。 二,  秋(あき)のもなかの。さやけき月夜(つきよ)は。  水(みづ)のそこにも。白玉(しらたま)しづめり。  隅

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十二 遊猟  遊猟 一,  さながら山(やま)も。くづるばかりに。  をのへに響(とよ)む。矢玉(やだま)のひゞき。  神(かみ)てふ虎(とら)も。てどりにしつゝ。  いさみにいさむ。益荒雄(ますらを)の徒(とも)。 二,  葦毛(あしげ)の馬(うま)に。しづ鞍(くら)おきて。  あづさの真弓(まゆみ)。手(て)にとりしばり。  みかりたゝすは。ますらをなれや。  み猟(かり)たゝせる。そのいさましさ。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十三 みたにの奥  みたにの奥 一,  みたにのおくの。花鳥(はなとり)あはれ。  うづまく雲(くも)の。かぐはしのよや。  たのしき春(はる)に。あふさか山(やま)の。  巌根(いはね)によせて。君(きみ)が代(よ)うたへ。 二,  たり穂(ほ)の稲(いね)の。ゆふ風(かぜ)あはれ。  よせくる浪(なみ)の。にぎはしのよや。  ゆたけき秋(あき)に。あふさか山(やま)の。  巌(いはほ)によせて。君(きみ)が代(よ)いはへ。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十四 皇御国  皇御国 一,  すめらみくにの。ものゝふは。  いかなる事(こと)をか。つとむべき。  たゞ身(み)にもてる。まごゝろを。  君(きみ)と親(おや)とに。つくすまで。 二,  皇御国(すめらみくに)の。をのこらは。  たわまずをれぬ。こゝろもて。  世(よ)のなりはひを。つとめなし。  くにと民(たみ)とを。とますべし。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十五 栄行く御代  栄行く御代 一,  さかゆく御代(みよ)に。うまれしも。おもへば  神(かみ)の。めぐみなり。いざや児等(こら)。神(かみ)の恵(めぐみ)を。  ゆめなわすれそ。ゆめなわすれそ。  ゆめなわすれそ。時(とき)の間(ま)も。いざやこら。  神(かみ)の恵(めぐみ)を。ゆめなわすれそ。ゆめなわすれそ。  ゆめなわすれそ。ときのまも。 二,  恵(めぐみ)も深(ふか)き。かみがきの。みまへの  さかき。とりもちて。

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明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編 第四十六 五日の風  五日の風 一,  いつかの風(かぜ)も。とをかの雨(あめ)も。  時(とき)に順(したが)ふ。わがきみが世(よ)や。  にしの国(くに)より。高麗百済(こまくだら)より。  よりくる人(ひと)も。御代(みよ)いはふなり。 二,  豊葦原(とよあしはら)の。みづ穂(ほ)のくには。  ちよろづ世(よ)も。うごきなき国(くに)。  わが君(きみ)が代(よ)は。ちよよろづ代(よ)も。  動(うご)きなき御代(みよ)。い