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明治の唱歌を合唱ソフトに唄って貰う39

明治十六年(1883)小学唱歌集 第二編
第三十九 鏡なす


国立国会図書館アーカイヴより

 鏡なす
一,
 かゞみなす。水(みづ)もみどりの。かげ
 うつる。柳(やなぎ)の糸(いと)の。枝(えだ)をたれ。
 気(き)霽(はれ)ては。風(かぜ)新柳(しんりう)の。髪(かみ)を梳(けづ)り。
 氷(こほり)消(きえ)ては。浪(なみ)舊苔(きうたい)の。髭(ひげ)を洗(あら)ふとかや。
 げにおもしろの。景色(けしき)やな。
 げにおもしろの。けしきやな。
二,
 降(ふ)る雪(ゆき)に。樵夫(きこり)のみちも。うも
 れたり。みやまのおくの。夕(ゆふ)まぐれ。
 かざせる笠(かさ)には。影(かげ)もなき。月(つき)をやどし。
 擔(にな)へる柴(しば)には。かをらざる。花(はな)をたをるとかや。
 げにおもしろの。けしきやな。
 げにおもしろの。景色(けしき)やな。

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