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育休ライフ 10週目

今週は娘の誕生日の週で、ありがたいことに様々な方から「おめでとう」と言っていただけた。
同時に、私たち夫婦も親になって2歳、親になる前には見えなかった景色が見えるようになり、確実に視野が広くなっていることを感じる毎日。
数年前の私は、違う方向の視野を広げようとしていたけれど、今は「今見ている景色が広がっていって良かった」と思っている。


娘の誕生日にあたり、身体計測を行ったところ、身長は約83cm、体重は約11.5㎏だった。生まれたときは50㎝にも満たない身長で、3㎏にも満たない体重だった。それが2年間ですくすくと成長していることがとてもうれしいし、幸せなことなんだと思う。
幸い、大きな病気もしていないし、大きなけがもしていない。守り神がついているんじゃないかってくらい、健康に過ごせている。きっと、亡くなった親族たちが、守り神として見守っていてくれるのだと思う。
娘も時々、人のいない場所にむかって「だれ~?」と声をかけることもあり、ちょっとホラーだけど「守ってくれてありがとう」と優しい気持ちになれる。家族、先祖を大切にしたい。


娘は誕生日のお祝いを家族はじめ、児童館の方からもしてもらえて、なんとなく祝われていることがわかってきた様子。「おめと~」も覚えた。笑
今月は月末にかけてお世話になっている各子育てルーム、児童館で誕生日会に参加予定。改めて娘はいろいろな場所でたくさんの方から見てもらっているんだなあと思う。
今住んでいる自治体は、子育てに力を入れているからこそ選んだ地でもある。そして、育休でその地域にどっぷりとつかってわかることは、「娘は地域に育てられる」ということ。今ある環境に感謝したい。いろいろな人に支えられて今の娘があるし、今の私がある。そんなことを感じた。


地域に育ててもらっている子供が減っている。先に述べたように、うちの周りは比較的地域のつながりやつながるチャンスがあると思うけれど、ほかの地域はどうなんだろう。近所ですれ違う人が、あいさつを交わすのだろうか。子供たちを温かい目で見守ってくれているんだろうか。子供たちのことを思い、ときには叱ってくれるのだろうか。
保育士の勉強をしていて、社会福祉とは、基本は「自助、公助、共助、互助」とあった。みんなの幸せのためには、まず自分でできることをどうにかできるようにする、それを公的機関や隣人で支え合う、その輪を広げて、みんなが手をつないでともに幸せをつくっていくのだろうと解釈した。
そういった意味で、現代は”公助”はある程度整備されてきたが、昔からある共助、互助が希薄になっているのかもしれないと思った。誰とも手がつながっていないから不安で、”自助”の力もわいてこない。

なんともちぐはくだけれど、今の子供はそんな関係性の地域で育っているのではないかと思う。だから困ったときに”助けて”が言えない。頼ることができない。きっと、困った人を助けたくて仕方ない人は、地域に存在する。そういった人が輝くためにも、お互い手を取りあうことが、地域で子育てすることにつながるのかもしれない。

とにかく地域の力!そこに娘が甘えられるような地域をつくっていきたい。そういった地域が広がるように、私が復職した際には、その学区の地域の力を高められるようなかかわりをしていきたい。
できることはたくさんある。ひとつずつ、ていねいに地域を大切にした行動をとりたい。



話は変わって、今週末、妻が公開研究会に参加。1泊2日のスケジュールで、久々の1人時間をプレゼントできた。

女性側の育休明けの復職は、男性にはわからない苦労がある。男性側の育休は、男性の意思で決められる。だから、仕事のタイミングを調整したりできる。男性側が産休期間中も、働いていたら仕事と家庭のバランスを取らざるを得ないし、徐々にバランスをとれるようになってくる。簡単にいうと、仕事の取捨選択ができるようになってくる。

女性側はそうはいかない。産休後の体の様子は産んでみないとわからないし、そもそも出産は命がけだし、その後授乳を約1年間。その間は、まとまった睡眠はとれない。1歳になるまでは、意思疎通ができない”生物”と共に過ごす。頑張って働いてきた人ほど、産後に社会から隔離されたような孤独感が強く出るかもしれない。今までの生活からのギャップでぼろぼろ。

そんな中、ちょっと落ち着いてきて復職のタイミングで、今度は仕事のギャップに苦しむ。女性側は産休前までは子供のいない生活での仕事だったが、復職したら急に子供のいる生活での仕事が始まる。そして、産休育休期間の現場離れから仕事の段取りをつかむのにも時間がかかる。

男性側は子供が産まれるのに合わせて徐々にバランスをとるのに対し、女性側は急に現場に放り出されて苦しくなっている可能性がある。特に、妻の仕事柄、その傾向が顕著にみられる。

上記の内容は、まさにうちの話である。だからこそ、妻へ”時間”をプレゼントできたことがうれしい。子供がいると、自分のやりたいことができない!なんて思いはさせたくないから、また定期的にプレゼントしようと思う。妻への感謝を少しずつ返していきたい。

母親の笑顔は、子どもの幸せ。好循環が生まれるといい。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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