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小説【レコバの日常】『ルークの料理』#3

その日、ルークは思い悩んだ顔でソファに座っていた。そこへ通りかかったレコバはルークのいつもとは違う様子に気づき、駆け寄る。

「ルーク、何悩んでるの??」
レコバは単刀直入に聞いちゃうタイプである。
「うーん、ちょっとね…」
少し言いずらそうに、照れながら言葉を続ける。
「アオ、何食べたいかなって」
ルークのその言葉にレコバは目を輝かせる
「あらあら〜!ステキね〜✨」
「何その顔」
「あらあら、面白そうね」
しれっとフラムも参入してきた。
「なんか増えた💧」
で?とフラムは口を開く。
「アオが食べたい料理?そんなの“ルークが作った料理”なら何でも喜ぶでしょ。……ルーク、すました顔してるけど耳真っ赤よ」
「確実にアオの胃袋をつかみたくて…」
「もう既につかまれてるでしょ」とレコバ。
顔が真っ赤になるルーク。
「レコバ、ルークが蒸発しちゃう前にやめましょう」

レコバにうちわを扇がれながらルークはぼやく。
「ほんと、何がいいかな…和?洋?」
レコバ、ありがとうと言って、ルークはソファから立ち上がる。
「ちょっと今作ってみようかな」
ルークはそう意気込み、キッチンへと向かった。

しばらくして、テーブルには和風から洋風まで大量の料理が並べられていた。
その光景を見たレコバとフラムは目を合わせ、相槌を打つ。
『3人で食べる量じゃない!!作りすぎだよルーク…』声を揃える2人。
一方、ルークは悟ったような顔をしていた。
「当日、アオに聞いてから作る…」
「そうして…」とレコバ。

レコバとフラムはルークの料理を食べていく。
(てか、毎回このくだりしてる気がする…)と2人は心の中で思った。
「ほんと、ルークってアオのこと好きよね」
ボソッとレコバに問いかけるフラム。
「んね、アレで付き合ってないもんね…逆にすごい」呆れた顔で応えるレコバ。
「2人ともごめん…まだあるよ〜💦」
作りかけていた料理を仕上げて持ってくるルーク。
2人はすかさず言う。
『ルーク!一旦こっちで食べよう!!』


-詩村の独り言-
の前に補足。大量の料理、ちゃんと3人で完食しています。
ルークはめっっちゃアオのことが好きです。ほの字です。(アオはまだ未登場…)
ルークにとって、レコバとフラムは可愛い弟、妹みたいな存在です。

【次回はシバの武士道】新キャラ登場です。
詩村の自己満足創作はまだまだ続いていきます……!

#レコバの日常 #創作 #創作小説 #小説

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