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10年前は、ついこの前

通勤途中、竣工平成21年の歩道橋の看板を見た。
平成21年といえば、僕は14歳。
意外と最近だと思ったけど、実際は13年前で、もうすぐダブルスコアだ。

いつになってもこの感覚には恐怖を覚える。
この前、任天堂wiiの発売は、2006年と聞いて恐怖した。
今の小学生にとって、wiiは生まれる前のゲーム機らしい。
wii発売なんて、ついこの前ではなかったか。

きっと今から10年経っても、14歳が一昔前という感覚は変わらないのではないか。
人生の体感時間の折り返しは20歳前後らしい。
人生を折り返した僕の時間は加速し続けていき、過去との距離感はあまり広がらない。
ついこの前だったと思う期間がただひたすらに増えていくのだろう。

いつもと同じ時間の同じ通勤ルート。
社会人になってから代わり映えのしない毎日。
今日は少しだけ回り道をして帰った。
ほんの少しだけ、昨日と違う今日。
こんなことに意味があるのかなんてわからないけれど、加速する人生へのささやかな抵抗だ。

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