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MENSA (メンサ) 会員になって「MENSAは必要か」を考える

「人類の上位2%以内のIQ(知能指数)の持ち主であれば、誰でも入れる国際グループ」MENSA(メンサ)の会員になってから5ヶ月が経った。

MENSA会員証(表)
MENSA会員証(裏)※一部情報を消しています

何も起きなかった。
本当に何も変わらなかった。
Windowsパソコンの「pause」キーを押したときみたいに。
おかげさまで、つつがなく新年を迎えられそうだ。

●「何も変わらないならメンサに入る必要はないのではないか?」

これには

「メンサ入会の動機は、自己変革とは限らないから。少なくともわたしはそうではない」

と答えるしかない。

メディアでメンサ会員の著名人(芸能人が多い)が紹介される。中にはメンサ会員であることを売りにしている人もいる。
でも、もともと有名になれる人がメンサ会員になったというだけ。メンサ会員になったから有名になったわけではない。

メンサ会員になってからホームページブログやSNSのプロフィールにその旨追記したが、それ以降に来られた新患さんで、わたしがメンサ会員だから来院したという方はおられなかった。
「メンサ鍼灸師」と打ち出して何かが変わると思ったら大間違いである。

メンサ会員でなくても、メンサ会員なみの知能指数(IQ131以上、sd15、人類の上位2%以内)を持っていると思われる鍼灸師は(令和2年度時点で18万人以上いるから)少なくとも3600人(=180000*0.02)以上いるはずで、
「メンサ鍼灸師」とうたうのはかえって安っぽい。

●「そもそもメンサは必要か?」

入会して5ヶ月しか経っていないわたしに答える資格があるかどうか分からないが、

「必要。こういうコミュニティはある方がよい」

自分は何も変わらなくても、だ。

メンサ会員になることは道楽であり、また道楽であるべきだと思う。

・「高い知能指数の持ち主」という偶然(!)だけでつながっている、利害関係のない国際的なコミュニティに属するのは面白く、安心もする。コスパだの生産性だのAIにできない創造性だの、要するに目先の損得を考えなくてすむコミュニティにいられるのは精神的な贅沢である。
・メンサの会報誌(日本版と国際版がある)の内容がユニークで面白い。
・(自慢ではなく)話のネタになる。メンサの会員証は高IQの証明にもなるので「メンサの会員になれるくらい無駄に知能指数が高いんです」と会員証を見せながらありのままに事実を言える。
・自分がメンサ会員である限り「『知能指数が高いことと賢いこととは別である』『高IQだから天才とは限らない、それどころか関係ない』」ことの実例になる。

少なくとも現時点では「メンサ会員になって悪くはなかった」と言える。そして今後も「何かが変わる」ことはないだろう。道楽なんてそんなものでいい。

たまに怪しげな秘密結社のようなことを書かれているのを見かけるが、メンサは数ある社交クラブの一つに過ぎずーーたとえば商工会議所や青年会議所、ロータリーやライオンズ、学校の同窓会なども社交クラブであるーー、さらに言えば、設立当初のメンサは知能指数が高い(注:知能が高いわけではない)メンバー限定の『合コンクラブ』のようなものだったのである。

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※「人類の上位2%以内のIQ(知能指数)」の目安は「IQ131(sd15)以上」。
精神科で知能指数を測ってもらったところ、わたし(本木晋平)のIQは149(wais3 WAIS-Ⅲ / sd15)だった。統計上人口の上位0.06%程度の知能指数である。

MENSA入会申請の必要書類にもなった知能検査の結果

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