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書く習慣を変えて気がついた「一度寝かせる」ことの最大の効果

最近朝一で大事な事を全部済ませるという習慣を始めた。

これで毎日の充実度は爆上がりしてるんだけど、これをはじめてからnoteの書く習慣を少し変えてみて、気づいたことがある。今回はその報告。

どう変えたか?
まず、朝のうちに投稿を終わらせるようになった。
具体的には月曜の朝、起きたらすぐに原稿に向き合う。
そして1日が本格的に始まる前に投稿をすませるようになった。

それと同時にもうひとつやり方を変えた。
投稿する前日までに50点くらいの完成度で原稿を書き上げることにした。
具体的には日曜の朝のうちにいったん投稿できる形まで、雑でもいいから原稿を全部書き切って、ヘッダーの画像も貼り込んで、内容に多少不満はあっても、「とりあえずこれでOK」くらいのものを作っておくようにした。

これをはじめてから、ものすごく楽になった。
そして少し満足のいく投稿ができるようになった気がしている。

一度完成させる。そしていったん寝かせる。
このことがとても大事だってことに改めて気がついた。

ものすごく当たり前の気づきではある。
じつは、このことはずっと知っていた。
仕事でやっているデザインでは当たり前に普段やっていることなのだ。

わたしの場合、打ち合わせをしたら翌日にはデザイン案を一つ以上必ず完成させるようにしている。
このことで得られるのは締め切りから解放される安心感と心の余裕、そして寝かせることによるデザインの熟成だ。
デザインには熟成が必要だ。
時間をかけるほどよくなるかは分からないが、少なくとも間に時間をおくことでひとつのデザインに対して客観性を持って見ることができるようになる。
時間をおくことで他人が作ったデザインを見るように冷静な目で見ることができる。
違った視点を獲得することはとても大事だ。
いろいろなダメな部分が見えてきたり、すでにある大事なポイントがあとでわかってきたりする。
手を入れるときも大胆な変化を加えることもできるし、新に作り直すにしても別のところに目を向けやすくなる。

必要なのはいったんデザインから離れること。
そうやって熟成させることだ。
間隔を空けて、一度忘れてから、新しい目でもう一度向き合う。
そのためには時間が必要だ。
だからまずは一刻も早く取りかかる必要がある。

デザインではいつもやっていた。

ただ、それを書くことに応用できていなかった。

理由は単純。
書くことが苦手で、できるだけ書くことに向き合いたくなかったからだ。

これを変えたのが朝一でやる習慣だった。

以前は月曜中に投稿すればいいやって思っていたので、書く時間をけっこういい加減にしていた。
なんとなく書くことは決めておいて、どこかで書いて、月曜の仕事の合間に仕上げて投稿する。
仕事が忙しい日なんかは、かなりいい加減な内容でも「ま、いいか、やらないよりまし」ってくらいで投稿していたこともある。

ところが「朝書き上げる」と決めたことで少し向き合い方が変わった。
まず月曜の朝だけではうまく書き切れない。
単純に時間がかかりすぎる。
特に月曜日は母の通院の介助で早朝から家を出ないといけない日が多いので、そのために前日には投稿できる状態にしておかないと間に合わない。
それで前日のうちにとりあえず投稿できる形まで書き上げておくようにしてみたら、思いのほかこれでうまくいくようになった。

まず50点くらいのデキでいいから最後までしあげておく。
とにかく一度「終わらせる」。
得られる解放感はハンパない。

一度、雑でもいいから完成形を作る。
デザインでやっていたことと同じだ。
これで締め切りからいったん解放される。

書いた後、いったん忘れる。
そしてそして一晩寝かせる。
新しい気持ちになって、翌日もう一度原稿に向き合う。

けっこう良く書けてるじゃん!
よし投稿!

とは、ほぼならない。99%ならない。
たいてい「ダメじゃんこれじゃ」って、大幅に書き直すことになる。
現に今も書き直している。

しかしこれがじつにやりやすい。
小さな所を直しているうちに、大きな欠点に気がついて全体を書き直したり、足りないところを書き足りしているうちに、なんだか全然違うことを書き始めて、そのうち何が書きたいのかよくわからなくなってきて、まるごとやり直したり、毎回いろいろなことがある。
ただ、ひとつ言えるのは完成形があるかないかは大違いってことだ。

50点だろうが、30点だろうが、なにかひとつ「一度は完成した」と思えたものが下地にあるのは強い。
これは昨日必死に書き上げた自分と、それを読みながら今日書く自分との競作みたないものだ。

2人の自分で書き上げる。
このことが一晩寝かしておく最大の効果ではないだろうか。

その日に全力を出して100点を目指すんじゃない。
昨日の50点の自分と、今日の50点の自分で100点を目指す作業だ。
2人合わせたところでしょせん70点くらいだと思うけど、1日で出す50点よりは確実に精度が上がっているはずだ。

いったん寝かせるのは、もう一人の自分の力を借りるためだった。

書く習慣を変えてみてそのことがすごくよくわかった。
デザインでやっていた熟成とは自分を分身させるための方法だったんだ。

すべてのことに学びがある。
何でも本気でやってみるとそれなりに何かがある。
小さな変化の中での大きな気づきだった。


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