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続けるには「やる気」を出すより、「自動化」する。

なんとなく始めた「毎日1冊本を読む」っていう新習慣。
気がついたらちょうど1ヵ月続いていたみたい。

2月21日に始めて、今日で30日目らしい。
ちょうど30冊目を読んだ。

30冊目は「勝てるデザイン」(前田高志)。
ぼんやり考えていたことがズバリ書いてあったり、クビがもげるほど頷きつつ、学びも多い本だった。いつもよりじっくり読んでしまって、気がついたら2時間くらい経っていた。

とにかく毎日1冊、何かしら本を読んでいるけど「読む」を習慣にするのが目的なので、読む本には特にこだわってない。
本棚にある本から目についたものをあまり選ばず手にとって読んでいる。
とにかく1日1冊読むこと。当面はそれが目的。

もちろん興味があったり面白そうな本は読むとテンションが上がるし、そういうのを毎日読めばいいんだけど、自分には何の関係もなさそうなジャンルの本も読んでみるとなかなか面白かったりして、こだわらずに読むのも面白いなと思っている。

よくわからなくても最後まで読み切ること。
このクセをつけるのが重要だといまは思っている。
よくわからないジャンルの本でも、きちんと編集がされていると飲みこみやすいし、うまく内容が飲みこめない本だった場合には、どうやったらこれがわかりやすくなるか考えてみたり、企画の組み立てや、見せ方の工夫を考えるいいきっかけになっている。
意外な本から意外な学びを得ることもあるし、色んな本で引用されている実験データがあるなーとか、視点が変わると同じデータも読み方が変わるなーとか、睡眠以外に人間にとって大事なことなんてないんじゃないか?と思わされたり、乱読が「超楽しい!」ってなってきている。

「超楽しい!」には違いないんだけど、毎朝1冊読む時間を確保するのは、やはりなかなか大変で、いざ実行するとなると、それなりにハードルが高い。
いちいち毎日「さー読むぞー」って気合いをいれるのはやっぱりしんどくなる。
「やる気」とか「意志のチカラ」で続けるのは限界がある。

こういう面倒なことを続けるために必要なのは、意志のチカラとは関係なくやれるように行動を「自動化」することだと思っている。

「自動化」というほど効率的でも何でもないけど、具体的には、やる順番を決めて、何か別のアクションとセットにすることだ。

毎日やることをいくつか決めておいて、面倒なアクションは、いくつか簡単なアクションの最後に組み込んで、別の簡単な別のアクションとセットでやるようにする。

参考にならないとは思うけど、ぼくの朝のルーティーンだとこんな感じ。

起きる>外の写真を撮る>体温を測る>録画していたアニメかドラマを流す>ニュースのチェック(メモする)>前日の日記を書く(1日1ページ)>WiiFitで体重測定と筋トレ>朝食>SIXPAD(トレーニングギア)+テレビゲーム(ドラクエX+あつ森)>HIIT(短時間の脂肪燃焼筋トレ)>定点観測写真撮影>プロテインを飲む>歯を磨く>サプリを飲む>着替える>5分運動>コーヒーを淹れる>本を1冊読む>仕事開始

朝のルーティーンの最後に「本を読む」を組み込んだ。
そして「本を読みはじめる」前に「コーヒーを淹れる」というアクションをセットにした。
「よし、本を読むぞ!」って気合いを入れるのではなく、コーヒーを淹れたら、飲みながら本を読むって流れを作った。
「この2つはセット」と決めてしまう。

「セット」にするっていうのは、ルーティンの中の他のアクションも同じで、「体温を測ったら、記録を書く、手帳を開いて日記を書く」「ゲームが終わったら、きつめの筋トレ」「着替えたら、10分運動する」ちょっと面倒なことは他のアクションとセットにしている。

ようするに別のことをしたついでに、やるべきことに向きあうようにしている。

脳をちょっとだけだますというか、単に余計なことをしてるだけなんだけど、面倒なことを実行するにはこの方法がじつに効果的だなと思っている。

「やる気」を起こす唯一の方法は、やってしまうことだ。
少しでも手をつけてしまえば、やりきってしまうのはそんなに難しくなかったりする。
入り口として別のことを用意しておいて、自動的に次の面倒なことに向きあう。
そのためには「順番通りにやる」「セットにしてやる」はかなり有効的だと思う。

いくつかやる小さな習慣をつくる + 面倒なことは何かとセットにする

これを習慣にする。
簡単な習慣のつくりかたはここに書いたけど

例えば、このくらい簡単なことでいい。

起きたら窓を開ける

とにかくこれを意識的に毎日必ずやる。
これにもう一個簡単な行動を足す。

起きたら窓を開ける→体温を測る

こうやって流れを作っておいて、別の何かをセットにして組み込んでいく。
例えばここに前日の日記を書く習慣を定着させるとすると、

起きたら窓を開ける→体温を測かる→手帳を開く→体温を書き込む→日記を書く

という流れを作る。

小さなことを順番にやっていって、最後に少し面倒なことを組み込む。

ぼくの場合はそれなりにルーティーンが多いのだけど、大半がどうでもいいことばかりで、それをやることの意味は「順番を作る」ことだと思っている。
順番通りにやっていけば頭を使わないで面倒なことに向き合える。

正直、今日は忙しすぎて本を読んでるヒマなんてないって日もある。
そういう日は、今日は読むのをやめてもいいかなって思うんだけど、そんな日もとりあえずコーヒーは淹れる、そしたら1ページくらい読んでおくかと本を開く、そしたら、ああ、もういいや、最後まで読んじゃえって意識が変わる。
で、読み終わってしまえば、仕事の時間はどうにかなったりする。
どうにかするために仕事を効率化してがんばればいい。
実際、毎朝1冊本を読むようになってから、その時間を捻出するために無駄な動きを削ったり、少しぼけっとする時間をなくしたり、かなり朝の時間を短縮するようになった。
結局、時間は作れば「ある」ってことだ。

僕の場合、自宅で仕事しているので、ルーティーンの一番最後に「仕事を始める」っていう一番やっかいなミッションが控えているんだけど、この順番が通りにやっていくと自動的に「仕事が始まりますよ」っていう流れになっているので、「さー仕事始めなきゃ!」っていちいち気合いをいれる必要はなくなっている。

もともと「やる気」とは無縁のだらだら人間だったので、朝のルーティーンは自宅で仕事を続けるための仕組みといくか、生存戦略のようなものだと思っている。

「やる気が起きない」「何にも続かない」って人ほど、くだらなくてどうでもいい小さなことを毎日意識的にやるクセをつけるといいのかなって思う。

朝目覚めたら、左手の親指と人差し指で鼻を3回触ってから起き上がるとか、右足で歩き始めるとか、どうでもいいことを意識的にやり続けるだけで少し世界が変わってくると思う。まずはそこからはじめてみる。

ほんと「やる気」とか待ってたら1日終わっちゃうから。
何も考えずに動き出せる仕組みを作っていけたらたぶんいろいろ楽になるんじゃないかな。

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仕事を効率的にやる方法についてはこちらもどうぞ。

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ちなみにこの1ヵ月で読んだ30冊
・sleep sleep sleep 
・一度読むだけで忘れない読書術
・風の時代に自分を最適化する方法 
・科学的に幸せになれる脳磨き
・睡眠こそ最強の解決策である
・ギグマインドセット
・アルツハイマー病 真実と終焉 
・「ひとりで生きる」が当たり前になる社会
・「人新世の「資本論」」
・ボクはやっと認知症のことがわかった
・使う!ロジカルシンキング
・がんばらない練習
・対比思考
・仕事消滅時代の新しい生き方
・鼻専門医が教える「熟睡」を手にする最高の方法
・シリコンバレー式超ライフハック
・いつか来る死
・世界一美味しいコーヒーの淹れ方
・たった1分見るだけで頭がよくなる舜読式勉強法
・発酵文化人類学
・言葉にできるは武器になる
・精神科医が見つけた3つの幸福
・お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。
・考えすぎない人の考え方
・武器になる経済ニュースの読み方
・究極の神チャート術
・一流の頭脳
・家族だから愛したんじゃない 愛したのが家族だった
・超会議術
・勝てるデザイン


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