マガジンのカバー画像

1on1で思うこと

37
ここ最近は、コーチングでの経験や、自身の1on1の経験を踏まえて、1on1のトレーニング講師をさせて頂く機会が多くなりました。 1on1で思うことや、気付いたことを纏めていきます
運営しているクリエイター

記事一覧

トレーニングの効果が見えるとモチベーションアップ

とある企業様に1on1トレーニングをオンラインで71回提供しました。 71回の全てが同じ内容ではなく、時には短縮版だったり、2回目のトレーニング時には内容を変えて。 実施前は、どうなることか?と正直、自分自身のモチベーションが維持できるのか不安でしたが、実施してみると、維持どころか常にモチベーションは高く、楽しく実施することができました。 何が自身のモチベーションに影響を与えたのか? 1.同じことを伝えていても、受講者の反応は毎回異なる 2.その反応は大きく3つ要因が

回答者でも質問を考えることで質問力を向上する

質問は質問者が望んでいる情報を聞き出すことが一番の目的ですが、回答者への気付きを促したり、制限や前提を外す効果であったり、深堀する効果があります。 こちらを参照 コンサルティング営業のための質問力向上トレーニング ~その1~ コーチングや1on1、コンサルタントとして行うインタビューなどで、どんな質問や問い掛けによってその効果を最大限に引き出せるのか、先日、質問力を向上するための勉強会を行いました。 そこで、自身が回答する側である場合、相手が望むものを回答しているのだろう

コーチの成長と自己開示はリンクしているのか?

PHPビジネスコーチ養成講座の現役受講生のためにビジネスコーチ・チームコーチ連盟の広報委員として、コーチング実践会をオンラインと対面で開催しています。 そこで受講生の成長を目にする機会が多々。 また、時にはPHPビジネスコーチのアドバンスコースの認定試験において、実技試験のアセッサーとして皆さんの講座の集大成であるコーチングを見る機会があります。 そんな皆さんの成長を見ていて感じるのは。 コーチとして成長している人に共通すること。それはコーチ自身がオープンになっていく、自

コーチングによる問い、焦点をあてるのは思考や価値観

2023年11月25日のビジネスコーチング・チームコーチングカンファレンスで登壇した【自律型人材を創るコーチング・チームコーチング】から一部のご紹介。 コーチングの問いは”水面の下”を意識 コーチングによる上司からのメンバーへの働きかけは、メンバーの考えや思いを引き出すことが重要です。 そうなると、上司の質問力がポイント。 その時に意識して欲しいことは。 私たちの日常は、メンバーの 知識やスキル、そして行動を見て評価判断しているということ。 一方で、コーチングで扱

フィードバックにティーチングを添えていませんか?

2023年11月25日のビジネスコーチング・チームコーチングカンファレンスで登壇した【自律型人材を創るコーチング・チームコーチング】から一部のご紹介。 フィードバックとティーチングは別物 フィードバックをどのようにするのか? はまた別の機会にでも触れていきたいと思います。 今回お伝えしたいのは、フィードバックにティーングを添えていませんか?ということ。 そのティーチングが時に上司の感情を乗せているケースも数多く見受けられます。 せっかくのフィードバック、その後にティー

プロのコーチになるとフィードバックされる機会が少なるので

PHP認定コーチを目指す受講生のために、一般社団法人ビジネスコーチ・チームコーチ連盟では、コーチング実践会を開催しています。 そこでは、クライアントやオブザーブとして参加し、フィードバックを行っています。もちろん、コーチとしてコーチングのお手本?を伝えるケースもあります。 コーチとして認定試験を受けるまでは良いのですが、認定後にプロとしてお客様からお金を頂いてコーチングをするようになると、クライアントと1対1でコーチングを行うので、他のコーチからコーチングのフィードバック

自分の弱みを言語化し共有する

コンサルタントとして仕事をする中で、トレーニングを受講する中で、自身の弱みを認識する機会が多々あります。 オンボーディング中の時にはそれが沢山。 それは、わかっていたけども向き合っていない事だったり、新たに気付いてしまった事だったり。 分かってはいるものの、なかなか改善できない。ということから、そのままにしてしまい、改善へのアプローチをとらないケースってついやってしまいがち。 どうしたら改善をするのか? まずは、認識した自身の弱みを言葉にしてみましょう。 何が弱みなの

オンボーディングや1on1で、DiSCを活用

なんとなく波長が合うなぁ。居心地が良いなぁ。と思える人と、なんか違和感を感じるなぁ。ペースがちょっと違うなぁ。と感じる人、具体的に何かがあったわけでは無いけど、受ける印象って人によって異なりますね。 それが何故なのか、可視化し、それを念頭にコミュニケーションをすることでより早くその人との関係性が構築されます。 先日、オンボーディングでDiSCを利用しましたが、相互理解に大きな効果がありました。 この結果を知っているだけでコミュニケーションを取りやすくなった。と。 自身が

モチベーションが低下している時のコーチングや1on1

話を聴いて、質問をするのは、それなりにパワーを使うもの。 コーチとして、上司として、コーチングや1on1を実施する際は、自身のモチベーションが高い状態であったり、体調が万全な状態で臨むことが理想です。 体調管理は、自身でコントロールできる要素が高いので、日々気を付けて過ごすことができますが、モチベーションは自身の気持ちだけでなく、外部要因によって影響することもあるので、どうすることもできない面もありますね。 何某かの理由で、ぐっとモチベーションが下がる時もあるものです。

メンバー同士の1on1がインフォーマルコミュニケーションを促進する

1on1というと、上司と部下との面談をいうことが殆どだと思いますが、オンボーディングにおいて、同期入社どうしての1on1も有効です。 実際にメンバー間の関係性構築の促進に非常に好影響を及ぼしました。 とはいえ、何のガイダンスも無しに新入社員に1on1やってください。と伝えても、どうしたら?となってしまいますね。 私がそこで伝えたのは、(ざっくりというと) 1.経験学習サイクルを意識する 2.”ことがら”では無く、”ひとがら”を意識する 3.聞き手は質問のみ、感想やアドバ

”問い”を真似する

コーチングも1on1も、有用な時間になるのか、そうではない時間になるのかは、どんな”問い”をするのかが最も大切なことです。 とはいえ、その”問い”も自身の癖などからパターン化しがちなものです。 では、それをどう改善するのか? それは、他人の”問い”を真似してみること。 もちろん、その”問い”はそれまでの文脈から発せられているものですので、容易にマネすることはできませんが、様々な”問い”を真似できるように自身の引き出しに入れて置き、いつでも出せるようにしておくことが大切で

愚痴や不平不満も受け止める

1on1のトレーニングでよくある質問。 愚痴や不平不満で終ってしまいそう。。どうしたら?という質問です。 確かに、それを聞くのは辛かったり、聞いている方もなんか気分が悪くなったりしますね。 とはいえ、まずはその愚痴や不平不満を伝えてくれたことに感謝をしましょう。それをストレートに伝えても良いかと思います。 そして、満足するまでしっかりと聴き切りましょう。ちょっと我慢して。 で、愚痴や不平不満というのは、制度や仕組み、もしくは他人のことが大半だと思います。それを聞いて

行きつく場所を定めない

この話の結論はこうだ。こうするべきだ。あぁこの話だな。 などなど、いわゆる仕事のできる方に多い、会話の中での心の声です(笑) 時間もない中で素早く結論を出して次へ進めていく。 と日々迫られている方はこのコミュニケーションが染みついています。 私もきっとそんな人(だった?) もちろん、それを否定する気はありません。そうやって進めていく事が必要な状況が多いのも事実です。また、それが優秀な人と評価されるケースもあります。 が、そうではない時間(コミュニケーションの場)を意図し

クライアントの発言を恐れない

定められた時間の中で一定の効果を上げたい。というコーチの思いは凄く理解できますが、その思いが強すぎてしまうと、時にコーチの望んでいる回答を引き出す質問をしてしまいがちです。 クライアントの心の声ではなく、コーチの期待している回答をクライアントが気を使って口にしている状態です。 この結果、望んでいた声を聴く事が出来たとしても、そこにはクライアントの本音では無い、魂の込められたものでは無いので、その決意などは正直薄っぺらいものです。 なぜそうなってしまうのか? 幾つか要因が