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これからの不確実な時代に求められるリーダーシップ —— PMで鍛えられる6つのリーダーシップスキルとは

今は不確実性の高い時代だと言われています。そして、そんな時代のビジネスシーンに必要とされるのは、リーダーシップスキルではないかと思います。

今回は、プロジェクトマネジメントの現場で身につけられる、これからの時代に必要なリーダーシップスキルについて書いていこうと思います。

なぜリーダーシップが必要なのか?

かつての高度経済成長期のように、人口が増えて所得が増えて必要なモノが多いという消費面での確実性の高い時代においては、今ほどはリーダーシップスキルは求められていなかったのではないでしょうか。ある程度予測できる未来を前提に中長期的な計画を立て、その計画を達成するような数値管理・進行管理などの管理スキのほうが強く求められていたのではないかと思います。

しかしながら、不確実性の高い現代においては、未来を予測すること自体が困難な上に、計画を立てたとしてもその通りに実行することはほぼ不可能です。そうなると、これまで重視された管理スキルに加えて、リーダーシップスキルが必要とされてくるのではないかと思っています。

リーダーシップを形成する6つのスキル

リーダーシップは下記の6つのスキルから形成されていると私は考えます。

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①ビジョンを描くスキル
②仕切るスキル
③管理するスキル
④課題を解決するスキル
⑤メンタルスキル
⑥先を見据えるスキル
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私が専門とするプロジェクトマネジメントは、リーダーシップを形成するスキルの集合体のような仕事です。つまり、これらのスキルはプロジェクトマネジメントの経験を通して鍛えられるものでもあります。
それぞれがどのようなスキルか、そしてどのようにプロジェクトマネジメントで鍛えられるのか、一つひとつ説明していきます。

①ビジョンを描くスキル

新規事業を立ち上げる時も、会社をおこす時も、リーダーたるものビジョンを描かなくてはいけません。描くにあたっては、ビジョンを言葉で表現するだけではなく、具体的に誰に対してどんな価値を提供していくのか、そしてその価値を提供するためには、裏側で誰がどんなオペレーションをするのか、どんなシステムが必要になってくるのか。これらを具体的に定めなくてはいけません。

実際のプロジェクトマネジメント現場では、「作るものを決める、やることを決める」という重要な仕事がありますが、その仕事は、まさにここでいう「ビジョンを描く」ことと同じです。

例えば、システム構築のプロジェクトならシステムの全体像、サービス開発のプロジェクトならサービスの全体像というように、最終的なゴールイメージをつくっていきます。このゴールイメージをつくるために、網羅的に整理したり、スコープを決めるための資料を作成したりと様々なことをするのですが、この経験によって、ビジョンを描くスキルを磨くことができます。

②仕切るスキル

ビジョンを描けたら次は、それを実行していく必要があります。そのため、リーダーには「仕切る」スキルが必要です。
「〇〇の分野に詳しいから、この仕事はあなたにお願いしたい」「この工程が終わってから、次の工程に移ろう」というように、物事を前に進めるためには、みんなに的確な指示が出す人が必要で、仕切ることで場がまとまっていきます。

この仕切るというのは、言わば「段取り」だと私は思っています。

プロジェクトに関わっていると、何度も何度も段取りを繰り返すことになるので、インプット、具体化、アウトプットのプロセス思考が自然と身についていきます。そうするとどんなものでも段取れるようになり、仕切れるようになり、ひいてはリーダーシップが取れるというようになってくるのです。

③管理するスキル

今置かれている状況を正しく把握して、必要に応じて軌道修正していくというのは、リーダーの重要な素養の一つ。そのためには管理するスキルが必要です。これは、プロジェクトマネジメントにおいても基本の「き」です。

プロジェクトは、進めていくにつれて常に状況が変化していきます。その状況がわかるように、リーダーは状況を常に見える化する仕組みを整えておくべきです。状況が見える化されていることがメンバーの安心を生み、いい仕事につかながります。また、リーダー自身にとっても、正しい軌道修正をするための判断材料となります。
管理スキルは今までもリーダー層の人々に求められてきたスキルですが、リーダースキルの一要素として捉えておくべきです。

④課題を解決するスキル

何をするにしても、必ず課題や問題が発生します。リーダーは、それを解決していかなくてはなりません。

プロジェクトマネジメントを進めていくと、課題に直面する機会が多々あります。プロジェクト内だけでなく、お客様が感じている経営課題やサービス運営上の課題に触れることもあります。そうすると、そもそもどんな課題なのか、本質はどこにあるのか、なぜそれが起きているのかを考えていく必要があります。
このナゼナニ思考は、ロジカルシンキングはもちろんのこと、自分が事業などをやるときに思考整理の手助けや、リーダーとして確度の高い事業を作るトレーニングになっていきます。

⑤メンタルスキル

リーダーはどんな場面でも、前を向いて動いていく姿勢が求められ、それには強い精神力が必要です。

プロジェクトにおいても、ベンダーさんがうまく動いてくれない、段取りが間違っていてうまく進まないなど、うまくいかない場面は多々あります。そもそも、色々な方々と一緒に仕事する立場なので、普通の人よりもトラブルに見舞われる機会は非常に多いはずです。そんな時に、トラブルにどう立ち向かっていくのか。そこでかなりメンタル面が強化されることは間違いありません。

トラブルがあっても次にどうしようか考える、わからないことがあったら調べて対処する、そのような次へ次へという姿勢が、様々な困難を乗り越えるための学びになっていきます。

⑥先を見据えるスキル

リーダーになりビジョンを描くためには、先を見据えるスキルも必要です。

プロジェクトに関わっていると、企業がどんなことを考えて、どんな取り組みをしているのかという世の中の動向に直接触れられることになります。そして、触れる中で、新しいビジネスアイデアのタネを見つけるきっかけにもなるでしょう。


冒頭にも書いたように、不確実性の高い時代においては、こうあるべきだというビジョンを描き実行できる人が求められます。そこで必要なのが、これらのリーダーシップスキルです。これまでの延長線ではない時代がきている今、これらのリーダーシップスキルを持てる人が必要です。

プロジェクトマネジメントは、リーダーシップスキルを鍛えるための最高のトレーニング場だと思います。この記事をきかっけに、プロジェクトマネジメントに関わる人が一人でも生まれてくれたらいいなと思っています。

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