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『ダークナイト』の35mmフィルム上映を観てきた。

2024年、今年はバットマンの生誕85周年にあたる年らしい。
それを記念してクリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト トリロジー』3部作の35mmフィルム特別上映が開催されている。

今回はトリロジー2作目にあたる『ダークナイト』を友達に誘われて鑑賞してきました。

『ダークナイト』といえば、ヒーロー映画としてだけでなくアクション映画史に燦然と輝く傑作。大好きな作品だしオールタイムベストに入れてる映画好きも多いのではないだろうか。

鑑賞したのは9月29日のミッドランドスクエアシネマの13時20分の回。
席はほぼ満席、人気の高さが改めて伺える。
予告編はなし、無音の10カウントから始まる演出には痺れた。

2008年製作/152分/G/アメリカ

ということで久し振りに鑑賞した訳だが面白い。
公開当時に劇場でも観たし、DVDでも観返したしリバイバル版も観た。
何度も観たがいつ観ても面白い、きっとこれからも面白いんだろう。

語り尽くされてる作品だけに今更語るのも野暮な気もするが、自分なりにこの作品の魅力を語りたい。

一つはアクションの凄まじさ

とにかくアクションの迫力が凄い。
護送車襲撃シーンのタンクローラーがひっくり返る瞬間に病院大爆破、ラストの建築ビルへの突入。普通の映画ならクライマックスに持ってくるような見せ場がいくつもある。

こういう映画って今ならCGで表現されるところだが、実写撮影にこだわるノーラン監督だけに迫力が段違い。逆に今ってハリウッドでもこれだけお金かけた実写作品って撮れるんだろうか。

バットポッドの出現シーンも格好良い。さまざまなガジェットもダークナイトトリロジーの魅力の1つだよね。

『ダークナイト』の魅力はアクションだけに留まらない。

魅力的なキャラクターと重厚なストーリーも素晴らしい。

ヒース・レジャー演じるジョーカーは今や伝説。
利益とかではなく悪意の権化ともいえる姿は魅力的。どの場面も良いのだが冒頭の銀行襲撃シーンで心を鷲掴みにされた。

アーロン・エッカート演じるデントの善から悪への変わりっぷりも素晴らしい。バットマンってヴィランが魅力的。
ジョーカーにトゥーフェイス、キャットウーマンにベイン、ペンギン、ミスタフリーズ、リドラー…数を挙げればキリがない。

言ってしまうとバットマンは常軌を逸した者たちの物語だからね。ジョーカーから「高潔な精神」を持ってると言われるバットマンも常軌を逸した者の1人といえる。

物語は「善と悪の戦い」。
ジョーカーとの一進一退の攻防。ポンポン状況がひっくり返るのでまるでジェットコースターに乗ってるような感覚で楽しめる。

そう思ってると、ラストの船の選択肢で観てる側にも「自分ならどうするか?」と善と悪を突き付けてくる。本当に脚本が良く出来てる。

さらに「腐敗したゴッサムを正す」という信念の下に集まった3人の男たちが悲劇的な末路を迎えるというプロットもブロマンス好きには熱い。

悪との戦いで疲弊しきっていたブルース(バットマン)がデントにどれだけの希望を見出していたのかが伺えるだけにその末路がまた切ない…
トリロジー3部作はどれも面白いんだけど、やはり『ダークナイト』は別格だと思う。

35㎜フィルムで観た感想も残しておきたい。
フィルム特有のざらつき感など良い意味でアナログ感があって良い。個人的にはフィルムの方が闇が色濃いように感じた。

具体的にいうと警察署内でジョーカーが尋問を受けてる場面。
背後の闇が奥行きがあるように感じて怖かったな。

ということで久しぶりに観た『ダークナイト』やはり面白かった!!

入場者プレゼントで貰ったハガキ。
家に帰ってから続きの『ライジング』を鑑賞。この後に7年も引きこもってたブルースがツラい…
でも最後まで鑑賞すると、ブルースが報われる物語になっているのは良いね。




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