見出し画像

【今度は戦争だ!】映画『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』がめちゃ面白い!

2014年に製作された『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』
以前鑑賞した『処刑山デッド・スノウ』の続編ということで観てみたのだが
(前作の詳細は下記記事より)


なにこれ…

めちゃくちゃ面白いじゃん!!

いや、確かに「続編の方が面白いよ」という感想も目にしてたけど、ここまで面白いとは。
あまり期待せずに観たこともあって、そのギャップにやられてしまった。

このシリーズが何故ここまで騒がれてるのかも分かった。
前作と今作どちらも面白いが自分は断然コッチの方が好き。この作品を映画館で観れた人本当羨ましい。
とりあえずBlu-rayを購入しようと思うくらいにハマった。

これより以下は感想を交えて本作を紹介していきたい。
なるべくネタバレをしないようにしたいが、前作『処刑山』と直接繋がりがあるため、前作のネタバレには触れるのでご注意ください。

なお、本作は続編だけど前作を観ていなくてもそこまで問題はないようにも思う(映画冒頭で前作の回想が流れる)。

もちろん前作との繋がりを感じさせる場面があるが、気になるならこっちから先に観て面白ければ前作を観るというのもありかもしれない。

2014年製作/101分/ノルウェー・アイスランド合作

物語は前作のラストから始まる。
唯一生き残ったマーティンは命からがら病院に運ばれる。何とか一命を取り留めたマーティンだが、友人たちを殺した容疑を掛けられたうえ、切断した右腕にはナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐の腕を移植されていた。

もう、この冒頭から笑ってしまう。
マーティン明らかに老けてるんだよね(頭皮の後退が進行している)。前作から今作の間に7年経っているから仕方ないけど、前作から時系列が直接繋がってるのは無理がある。

だが、そんな野暮な突っ込みは必要ない。何故ならそんなの気にならないくらいぶっ飛んだ展開が続くからだ。

ヘルツォーク大佐の腕をコントロールできないマーティン。人を殺してしまい取り押さえられるが、ナチゾンビ軍団の来襲に備えるためにも何とか病院を脱走しようとする。そんな彼の前に『ゾンビスクワッド』を名乗る男の子が現れ…というあらすじ。

とにかく本作は前作からあらゆる面でパワーアップしてる。
前作が「雪山」という閉じた空間だったのに対し今作はスケール感マシマシ。世界観の拡がりを感じられるし、ナチゾンビたちの襲撃も甚大になっている。

予算も大幅に増えたらしく、小道具やセットにもお金が掛かってるのがよく分かる。邦画の大作系くらいのスケール感はあるんじゃなかろうか。

まるで『クローズ』、『HiGH&LOW』を思わせる並びと乱戦も楽しい!

アクションもパワーアップ。
前作の『処刑山』もアイデア豊富なアクションが詰め込まれてたけど、今作も殺し方のバリエーションの多さや見せ方が凄くバリエーション豊か。

構図の凝り方、アクションの切れも前作以上。
予算の違いもあるだろうけど、ハリウッド大作を経験したトミーウィルコラ監督の手腕が確実に上がっているのをひしひしと感じた。あらゆるところに色んなアイデアが詰め込まれてるので全く飽きさせない。

特に好きなのはナチゾンビたちが観光バスに乗り込んで虐殺する場面。全編血みどろな本作だけど、この場面は美しい。そのギャップが余計印象に残ったというのもある。
爆走する戦車の上での肉弾戦なんてアイデアだけでも面白すぎるでしょ。

脚本もパワーアップ。
というか脚本は突っ見どころ満載でハチャメチャだけど、それが最高に楽しい。前作も1人1人にキャラ付けがされていたけど、今作はさらに個性豊かなキャラクターが勢ぞろい。

いきなり登場する『ゾンビスクワッド』の面々は愉快だし、巻き込まれる博物館スタッフやポンコツな警察署の面々、登場するキャラ全員が魅力的で彼らの掛け合いを見てるだけで顔も自然とニヤけてくる。

このお姉さん、エロく良かった。警察署の面々、もっと絡んでくるかと思ったけどなぁ

後、本作の特徴として、かな~りブラックなことを挙げておきたい。前作にはそんなブラックさは感じなかっただけに今作はそのギャップに唖然としたし笑った。

トミー・ウィルコラ監督ってこんな作風の人だった?子供や女性も関係なしに酷い目に遭う。なので不謹慎な作風が苦手な人は本作はお薦めはできないかな。逆に筆者みたいに黒い笑いが大好きな人は今作は気に入ると思う。

前半の子供とのやり取りもヤバかったけど、もうこの女性の扱い方は振り切ってる。

本作を観て思い出したのは、ジェームズ・ガン監督の『ザ・スーサイド・スクワッド』。今作のブラックさと強烈なキャラクター、ハチャメチャなテンションはあの作品(というかジェームズ・ガン監督の作風)に通じるものを感じる。

ジェームズ・ガン版『スースク』作品を好きな人なら本作もきっと気に入るんではなかろうか。逆に本作が好きな人は『スースク』をお薦めしたい。

ウェルコラ監督にスースク撮って貰っても面白いものができそう

しかし日本では2020年公開か。正直、自分からは観ようと思わなかったからSNSに感謝。期せずして、こういう作品に出会えるのも映画好きをやってて嬉しい瞬間の一つでもある。
興味を持った人は是非観て欲しいし、ゾンビ映画好きで未見の人も是非チェックしてみてね!

この記事が参加している募集

映画感想文

読んでいただきありがとうございます。 参考になりましたら、「良いね」して頂けると励みになります。