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睡眠について考える _第3部

睡眠周期のステージ


浅い睡眠
  浅い睡眠は、通常、ベッドに入って
  電気を消すとすぐ現れる。
  周囲の環境への意識はゆっくりと低下するが、
  覚醒状態へは素早く、簡単に戻りうる状態。
  筋が弛緩し、同時に血圧と心拍数も低下する。(Lee-Chiong 2006)


深い睡眠
  浅い睡眠に続いて 
  すぐに深い睡眠へと移行する。
  生理反応としては、呼吸数がゆっくりとなり
  血圧と心拍数がさらに低下する。(Lee-Chiong 2006)
  筋の弛緩により、いびきをかき始めることもある。
  心血管系は負荷が減少し活動も低下する。
  一方、ホルモン系は活動を活発にする。
            (Van-Helder and Radomski 1989)


逆説睡眠
  睡眠後約80~100分後に
  最初の逆説睡眠が始まる。
  このとき、しばしば夢を見ることで知られる。
  脳活動は増加し、
  覚醒時と類似したいくつかの活動が認められる。
  循環機能が増大し、心拍数と呼吸数が増加する。
  眠っている人の身体は逆説睡眠中は動かない。
  これがいわゆる「金縛り」である。
  初期の逆説睡眠はほんの数分である。
  これに続き、浅い睡眠とその後の深い睡眠に移行し
  新たな90分の周期が始まる。
  2回目の周期以降は深い睡眠が短くなっていき、
  最終的に朝方生じる最後の睡眠周期には
  深い睡眠相は完全に消失する。(Lee-Chiong 2006)


健全な睡眠をとっている人は
長く非常に活動的な逆説睡眠の後、
自発的に覚醒し、1日をスタートさせる。


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