見出し画像

睡眠について考える _第4部

睡眠不足の影響



睡眠パターンの乱れは
生理学的な状態の変化を
引き起こす可能性があり、
身体の適応に影響する場合がある。(Halson 2008)


睡眠不足は、内分泌反応を変化させ
リカバリーの過程が遅れる可能性がある。(VanHelder and Radomski 1989)
睡眠時間が減少すると、
血中コルチゾール濃度が増加し、
成長ホルモン活性が低下する。
これは異化作用(分解)の
ストレス状態の上昇を意味する。(Obal and Krueger 2004)
さらにタンパク質合成が低下する
可能性も示唆されている。


自律神経系に関する影響では、
心臓血管系の調整に対し、
交感神経活動の増加と
副交感神経活動の低下に関係すると
強調されている。(Zhong 2005)


免疫と睡眠の間には密接な関係が
あると考えられている。(Lange,Dimitrov,and Boen 2010)
しかし、研究の世界において免疫反応が
睡眠の乱れを反映しているのか、
ホルモン分泌の日内変動の乱れか、
一般的なストレス反応によるものか、
睡眠不足による認知反応の低下かどうか
見極めるのは困難である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?