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アヴェイラブルノートスケールとアヴォイドノート

アヴェイラブルノートスケールとは?

あるコードが与えられた時に、コードの構成音だけで分散和音的にメロディを作っていくことはできるのですが、それだけでは物足りない場合は、コードの非構成音を使用したくなります。そこで、あるコードの上で使用可能な音をスケールとして表現したものが、アヴェイラブルノートスケールです。

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メジャーキーダイアトニックコードでのアヴェイラブルノート

Ⅰの和音
ノンコードトーンはD, F, Aです。
Dは9thとして使用できます。
Fは上行したがるEとぶつかるので、Avoidされます。
Aは13thというよりは付加6的な響きで使用可能です。

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Ⅱの和音
ノンコードトーンはE, G, Bです。
Eは9thとして使用できます。
Gは11thとして使用できます。
BはDm7の7thである下行したがるCとぶつかるのでAvoidされます。

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Ⅲの和音
ノンコードトーンはF, A, Cです。
FはEと♭9thを生じるのでAvoidされます。
Aは11thとして使用できます。
CはCM7を感じさせてしまうのでAvoidされます。

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Ⅳの和音
ノンコードトーンはG, B, Dです。
Gは9thとして使用できます。
Bは#11thとして使用できます。
Dは付加6的な響きで使用可能です。

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Ⅳの和音だけ特殊で、全てのノンコードトーンを自由に使用することができます

Ⅴの和音
ノンコードトーンはA, C, Eです。
Aは9thとして使用できます。
Cは上行したがるBとぶつかるのでAvoidされます。
Eは13thとして使用できます。ドミナントなのでテンション音として解釈されやすいです。

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Ⅵの和音
ノンコードトーンはB, D, Fです。
Bは9thとして使用できます。
Dは11thとして使用できます。
FはEと♭9thを生じ、FM7を感じさせてしまうのでAvoidされます。

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Ⅶの和音
ノンコードトーンはC, E, Gです。
CはBと♭9thを生じるのでAvoidされます。
Eは11thとして使用できます。
Gは13thとして使用できます。

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マイナーキーダイアトニックコードでのアヴェイラブルノート

Ⅰの和音
ノンコードトーンはD, F, A♭です。
Dは9thとして使用できます。
Fは11thとして使用できます。
A♭はA♭M7を感じさせるのでAvoidされます。

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Ⅱの和音
ノンコードトーンはE♭, G, B♭です。
E♭は♭9thを生じるのでAvoidされます。
Gは11thとして使用できます。
B♭は♭13thとして使用できます。

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メロディックマイナーの場合は、
ノンコードトーンはE♭, G, Bです。
E♭は♭9thを生じるのでAvoidされます。
Gは11thとして使用できます。
BはDm7の7thである下行したがるCとぶつかるのでAvoidされます。

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Ⅲの和音
ノンコードトーンはF, A♭, Cです。
Fは9thとして使用できます。
A♭はGと♭9thを生じるのでAvoidされます。
Cは13thというよりは付加6的な響きで使用可能です。

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Ⅳの和音
ノンコードトーンはG, B♭です。
Gは9thとして使用できます。
B♭は11thとして使用できます。

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メロディックマイナーの場合は、
ノンコードトーンはG, B, Dです。
Gは9thとして使用できます。
Bは#11thとして使用できます。
Dは13thとして使用できます。

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メジャーの時同様、全てのノンコードトーンを自由に使用できます

Ⅴの和音
ノンコードトーンはA♭, C, E♭です。
A♭は♭9thですがドミナントにおいては特別に使用できます。
Cは上行したがるBとぶつかるのでAvoidされます。
E♭は♭13thとして使用できます。

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ナチュラル・マイナー・スケールの場合は、
ノンコードトーンはA♭, C, E♭です。
A♭はGと♭9thを生じるのでAvoidされます。
Cは11thとして使用できます。
E♭はE♭M7を感じさせるのでAvoidされます。

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Ⅵの和音
ノンコードトーンはB♭, D, Fです。
B♭は9thとして使用できます。
Dは#11thとして使用できます。
Fは6thとして使用できます。

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メロディックマイナーの場合は、
ノンコードトーンはB, D, Fです。
Bは9thとして使用できます。
Dは11thとして使用できます。
Fは♭13thとして使用できます。

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マイナーの場合はⅥの和音もノンコードトーンを自由に使用できます

Ⅶの和音
ノンコードトーンはC, E♭, Gです。
Cは9thとして使用できます。
E♭はDと♭9thを生じるのでAvoidされます。
Gは13thとして使用できます。

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アヴォイドノート一覧

ノンコードトーンの各コード上での役割とアヴォイドノート一覧です。
基本的にはコードにとって重要な音(ルートや3rdや7th)に対して半音でぶつかるものはアヴォイドされます。
またサブコードとの区別が曖昧になるもの(Em7にとってのCなど)もアヴォイドされる傾向にあります。

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