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川の発想で道をつくってしまったタイ人の深慮浅慮をつまみに。代金は税込み290円

オミクロン株の感染もようやく下火になってきた? でもまん延防止等重点措置が3月までつづく都道府県もまだ多い。リモートの日々はまだまだつづく。飲食店も早く閉まってしまいます。部屋飲みタイムも、少々飽きがきています。コンビニつまみもこう、毎日では。テレビもつまらない。NetflixやAmazon Primeでしっかり映画を観るほどの時間もエネルギーもない。
そんな人向けの「動画+エッセイ」つまみをつくってみました。
今回の動画はアジアの川旅。バンコクの運河ボート、そしてメコン川、長江⋯⋯。つまみエッセイは、バンコクの路地、ソイに分け入る。
毎週日曜日に新しい酒飲み話が加わっていきます。
部屋飲みのお供にどうぞ。

ソイは支流。自画自賛の落とし穴

 バンコク、いやタイの街は、タノンと呼ばれる大通りと、ソイという路地で構成されている。どこに滞在しても、自分で街歩きをしたがるタイプは、バンコクという街で痛い目に遭っているはずだ。
 ソイと呼ばれる路地に入っていく。きっとどこかに通じているだろうと進んで行く。そして最後に家の壁や運河などにぶつかり、その先には道がないことを知る。
 つまり行き止まり。
 いま歩いてきた道を戻らなくてはならない。追い打ちをかけるようで申し訳ないが、バンコクは暑い。そして心のなかで叫ぶ。
「行き止まりのソイなんかつくるんじゃない!」
 僕が運営にかかわっているYouTube「下川裕治のアジアチャンネル」で、バンコク在住の山内茂一氏がライブを頻繁に行っている。そのなかで、「ソイを極める」というテーマの街歩きを繰り返している。
  たしかにタイのソイは曲者なのだ。

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1,909字

¥ 290

新しい構造をめざしています。