少しの工夫で開封/返信率向上!微差で大差をつけるスカウトテク紹介!
こんにちは、ポテンシャライトの下地です。
突然ですが、
・優秀なエンジニアに1週間で届くオファーの数
・求職者様が応募するか否かを決めるまでの秒数
をご存じですか?
結論としては下記の通りです。
「1人のエンジニアに届くスカウト数はかなり多い」
「1人のエンジニアがスカウト1通を見る時間はかなり少ない」
スカウトが主流な採用手法となり、様々な媒体が登場した今、スカウトが求職者に多く届き、多いからこそ各スカウトが少ししか見られない/開封されない/閲覧されない時代になってきたのでしょうか。そのような状況をご理解いただけたかと思います。
そして、上記の数値を参照すると、
・12通以上の中から閲覧するものとして選択される
・14秒の中で求職者様を魅了できる
上記2点を押さえたスカウトでなければ、返信いただけにくい実態も見えてきます。(ビジネス職の私でも週に5通ほどのスカウトが届きます。)
しかし皆様、
・見てもらえるスカウトにするための努力
・しっかり読んでもらえるスカウトにするための努力
はできていますでしょうか。
一個人として、登録している媒体に届く他社様からのスカウトを拝見しますが、スカウトがみられにくい状況になっていることを理解し、
・スカウトを開封してもらうための工夫
・伝えたいメッセージが伝わるようにするスカウト文の工夫
ができている企業様は限りなく少ないという印象です。
どの企業様のスカウトも「しっかり見れば」魅力的なのです。採用担当者様が求めているペルソナ像を設定し、自社の魅力をどのように打ち出せば魅了できるか設計するのに多くの時間を投じているからこそ、魅力的な文章ができているのかと。
だからこそ「伝えたいことが伝わらずに終わるスカウト」が大変もったいなく見えております。
そこで今回は、他社よりも開封され、求職者様に魅力が伝わるスカウトにするために、できる工夫について当社の知見をご共有させていただければと思っております!
「微差で大差をつける」をテーマに細かなテクニックをご紹介させていただければと思いますので、スカウト改善問わず何かのご参考になれば幸いです!
では、始めます!
1. スカウト開封率を上げる
皆様、「送ったスカウトがどのように求職者様に見られるか」を確認されたことはありますか。どの媒体も基本的にはスカウト一覧を開くと、会社ロゴ・スカウト件名が見えるかと思います。
会社のロゴは変えようがないため仕方がないですが、スカウト件名がどのように求職者様に見えているかで他社スカウトとの勝負が始まります。
ここで大切なポイントは以下の二つです。
1-1. 文頭で求職者様を魅了する
求職者様が多くのスカウトを受け取るからこそ、スカウト一覧を流し見いただく中で「おぉ!これは!」と注目していただく工夫が重要です。
例えば、件名の最初にキャッチフレーズとして【〇〇付与/〇〇制度有り】と【 】を使用して、着目してもらえるように工夫するなどは良い手法です。(他にも◢ ◤で挟むのもオススメです!)
当社支援の実績を踏まえた余談になりますが、最近だと【フルリモート/フルフレックス】と記載されているスカウトが多い模様です。ですが、どの企業も同じ打ち出しをしている傾向があることからあまり良い効果は期待できない傾向になっているという所感があります。
当社では求職者様が興味があって他社と差別化ができる打ち出し(リクルートバリュープロポジション)をキャッチフレーズに起こして【】に記載することを推奨しております。
▼リクルートバリュープロポジションについてはこちら
1-2. 画面表示できる文字数に合わせる
記号(【 】や◢ ◤など)を使って注目を引くことができるようになって、続いてスカウト件名全体がみられるわけですが、媒体によってスカウト一覧のファーストビューに表示してくれる文字数が違います。
13インチのPCでログインされていると仮定すると、
・A社は25文字まで
・B社は40文字まで
・C社は全文字表示
などと、スカウト一覧のビューに表示される文字数は媒体ごとに違います。
もし「スカウト一覧のビューに写る文字数に制約がある媒体で、写る文字数以降に伝えたい重要なメッセージがあるスカウト件名を使用している」なら明らかな機会損失になってしまいます。
件名を必ずファーストビューに納めた方がいいとは結論付けませんが(あえて見せないで注目を引くという戦術もあるかと思うので)、重要なメッセージがファーストビュー内にあるかは改めてチェックいただけると良いかもしれません。
2. スカウト返信率を上げる
件名でスカウト文をみてもらえるようになってからも、
・週10件は届くスカウトの中から
・集中力持続時間という限られた時間の中で
見てもらえるスカウト文にするのは至難の技です。
そこで、本章では「しっかりとスカウト文を読んでもらう」ための2つの工夫をお伝えします。
2-1. 画面サイズを意識する
1-2の項目で媒体に合わせてスカウト件名の文字数がベストになっているかについてお伝えしましたが、媒体ごとのファーストビューに表示されるスカウト件名文字数はユーザーがどの画面サイズで閲覧するかによっても変わります。
そのため、「自社の使っている媒体でユーザーがどの画面サイズのデバイスからログインすることが多いのか」を把握することが非常に重要です。(※媒体運営会社に問い合わせるとデバイスごとログイン比率を教えていただけることがございます。)
ユーザー画面サイズの影響は、スカウト本文にも及びます。実際にスカウト本文にどのような影響があるかは事例をみていただいた方がわかりやすいかと思いますので、以下で紹介します。
例えば、弊社(ポテンシャライト)が
・スカウト文に自社の魅力を箇条書きで書いている
・大小項目が伝わるようにインデント(字下げ)を取り入れている
・使用媒体のスマホ表示における1行の文字数は20文字が限界
という状況でスカウト送付した場合、
求職者様がスマホでスカウトを開封すると本文は下記のようになります。
字下げした段に改行された文字が入り込み、パッとみて見にくいという感覚や違和感を持つと思います。ユーザー画面サイズを意識しなかったことが要因で、このような体験を求職者様もされているかもしれません。
・使用媒体のメインユーザーがどのデバイスからログインすることが多いか
・デバイス毎に表示できるスカウト件名文字数/スカウト本文の1行の文字数
これも意識できているかで大きく求職者体験を改善できるでしょう。
2-2. 記号で見やすくする
社内のテキストコミュニケーションでさえも、文字が並んだ単調な文では読み手に読んでもらいにくくなります。相手が求職者様なら、文字の羅列だけではなおさら読まれにくいでしょう。
そこで、「記号」を使った工夫が必要になります。
以降で目的別の記号の活用イメージを例文と併せてお伝えします。
(※例文はスカウト文の文末に記載される補足事項を想定します。)
▼使用する記号
▼使用例文
2-2-1. 章を分ける
使うのは「=(イコール)」になります。例文は以下です。
他の加工がないため、少し歪に見えるかもしれませんが、「どこで大きく内容が切り替わるのか」はわかりやすいかと思います。
2-2-2. 大項目/小項目を分ける
使うのは、「- (ハイフン)」「▼(トグル)」になります。
例文は以下です。
文章としてではなく、箇条書きすることで文がどこで切り分けられているかがわかりやすくなり、見やすさが格段に変わります。
「- (ハイフン)」の使用にあたってさらっと追加させていただきましたが、大小項目を区切るために「インデント(字下げ)」を使用するのも、見やすさを向上させるためのテクニックとして活用できます。
2-2-3. 強調する
使うのは、
「 “”(ダブルクォーテーション)」
「「」(カッコ)」
になります。例文は以下です。
「 “”(ダブルクォーテーション)」はスカウト文では表すことが難しい太字を意識させるように見せることができ、「「」(カッコ)」は本などでも一般的に会話パートを表す意であることから、ある人のセリフのようにみていただけるようになります。
以上、細かですが記号を使ったテクニックです。「見やすさ」や「伝えたいことを伝える」という観点で、適宜ご活用いただければと思います。
3. 【最後に】開封/返信がもらえてもホッとできない?
いかがでしたしょうか。
「微差で大差をつける」というテーマに合わせた細かなテクニックの紹介は以上となります。皆様のスカウト改善につながる何かをご共有できておりましたら幸いです。
採用成功への道筋はスカウト改善だけでは終わりません。スカウト返信後の求職者体験(CX)向上も採用成功のために重要です。今回紹介したスカウトテクニックと同等、もしくはそれ以上に、求職者体験(CX)においては工夫が求められます。
▼CXについてはこちら
今回はスカウトを切り口に様々なテクニックについて紹介させていただきましたが、今後は「選考体験➡︎従業員体験➡︎退職体験」といった具合に、入社から退職までの採用×UXのハックに努めていく予定です。
もし、今回の発信を通してご興味いただけましたら次回作も楽しみにしていただけますと幸いです!長文でしたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?