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2月2日13:00頃/検分結果


「自宅が火事になりまして」マガジンより

検分が終わったとの連絡を受け、改めて部屋に入った。火元の場所や、火がどのように部屋全体を回ったのかが説明される。そして、どうして火事になったのか、原因が、やっと告げられる。

なんと告げられた出火原因は「原因不明」だった。「え・・・。」だ。

明らかに、火元になっている場所は特定されているが、そこで火が起きた直接的な原因はわからないとのこと。そんなことはあり得るのだろうか。と聞いてみると、原因として特定する決定的な証拠がない場合、原因不明とすることがあり、他でもそういう場合は稀にあるようだ。おそらくは、電源コードの短絡(ショート)が原因だろうということだが、直接的原因と決定づける証拠はないということで説明を受け、検分は終わった。

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【火元の写真】よく言われるコンセントからの出火ではない。

消防の方が、わからないことや説明が必要な場合は、いつでも聞きに来てくれていいと言ってくれて、非常に真摯かつ丁寧な対応だったので、この結果を受け止めることにした。

原因を持って、住民の皆さんに、報告とお詫びをしようと考えていた。本来なら、各部屋を回って伝えるところだが、そんな時間を取ることも叶わなそうなので、お詫び状を書いた。まずは迷惑をかけたことを詫びた。そして、原因を伝えることで、自分に非があったわけではないと、自分の気持ちを少し楽にしたかったのかもしれない。そんな気持ちを見透かされる事件が後に起こるとも知らず、検分が終わりすぐさま、詫び状をマンション入り口に張り出させてもらった。

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