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ニュース記事はパーツを組み上げて作る

伊豆下田経済新聞・編集長のスズキです。

私たちは伊豆南エリアの1市5町(下田市・東伊豆町・南伊豆町・西伊豆町・河津町・松崎町)、面積にすると約600km²を取材エリアとして活動しています。

これは全国で活動する「みんなの経済新聞ネットワーク(みん経)」の媒体の中でも、かなり広いほうです。

これだけ広範な場所を1人で取材に回るのはさすがに難しいので、複数人のライターの協力を得て、力を合わせて取材や記事執筆にあたっています。

最近、嬉しいことにライターをやりたいという連絡が立て続けに入り、取材体制がさらに充実してきました。

ライター活動を始める前にはニュース記事の書き方をレクチャーしているのですが、今回はそこで紹介しているニュース記事の書き方の基本を少しご紹介します。

ニュース記事を書くのは簡単?

ニュース記事を書くのって難しそう…と言われることもありますが、ニュース記事はさまざまな文章の中でも比較的簡単な部類に入ります。

その理由は淡々と事実を書くだけだから。

例えば小説などように心の機微を表現したり、広告のようにいかに人の心を動かすかといった工夫がほとんど必要ないのです。

短文SNSでの発信よりはちょっと大変だけど、しっかりしたブログ記事を書くよりは簡単、といった難易度です。

ニュース記事の構造

伊豆下田経済新聞、もとい「みん経」のニュース記事には基本の型があります。

「タイトル」の直後には、本文で何を述べているのかを端的にまとめた「リード文」があります。そしてその後「本文」で詳細を説明します。

本文は「パーツ」の組み上げ

本文はパーツを組み上げて書いていきます。基本的に1つの段落には1つの話題しか入れません。

よくある新店紹介の記事で、もう少し細かく説明します。

パーツ①=出店の背景

店主の経歴は?
なぜ伊豆で出店しようと思ったのか?
どうしてお店を開こうと思ったのか?など

伊豆下田経済新聞はニュースを伝える媒体ではありますが、地域の魅力(=人の魅力)を伝えるため、背景にある思いを特にしっかりと書くように努めています。

パーツ②=お店の情報

外観の特徴や内装のこだわりといったハードの情報や、提供する料理の情報などのソフトの情報がここに入ります。

広告の場合にはここが大事になるのかも知れませんが、私たちはあくまでニュースを伝える立場。そのため、メニュー名や価格に間違いが無いかは注意深くチェックlしますが、お店の情報についてはそこまで深掘りしません。

パーツ③=店主の声や客の声

ここはとても大事にしているポイントです。取材時にたまたま居合わせたお客様や一緒に働く従業員など、店主以外のコメントも拾うことができると、より多角的で厚みのある記事になります。

パーツ④=クロージング

お店の場合は営業時間と定休日を書いて締めるのが定番です。ある程度形が見えているイベントへの臨時出店など、補足情報があればクロージングに含めます。

おわりに

お店紹介の他にもイベントの様子を伝える記事もよく書きますが、それも基本は変わりません。

なぜそのイベントを開くのか?という背景を特に深掘り。その後にイベント内容をさらっと書き、関係者のコメントで厚みを持たせる、というのが基本パターンです。

伊豆下田経済新聞は以下から読むことができます。平日毎日更新していますので、特に最初の思いの部分に注目して記事を読んでみてください。

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