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ラジオレポーターの記録④

今回は通算4回目、放送としては3回目である

最近の反省点として、インタビューで御出演頂く方を上手く紹介出来ていないという事がある。それはどういう事かというと、まず服装だ。

やはり聴いている方が、「恐らくこういう方が喋っているんだろうな」「こんな人なんじゃないかな」という想像が出来る放送、放送を聴いた後「どういう方だったのだろうか」「実際に見てみたい」と思えるような好奇心を沸きたてられるような伝え方をするのが我々には必要だと考える。

これは難しい事ではあるが、引き受けているからには仕方が無い、今回の放送でもそれが出来なかったことを反省しているのだ。


ところ変わって、この回に中継させていただいたのは、co-ba CHOFUさんであり、ここに関してはレポーターを始める際に是非伺ってみたいと思った第一候補的な場所であり、ハッキリ言って「こんなに簡単に取材が出来て良かったのだろうか」と考えてしまうほどあっさり入り込めた。

というのも、この仕事が決まった際に知人の市内在住の方に「レポートをするおススメの場所はありませんか」と尋ねた際に、その方は快く「じゃあ、私がおススメする場所っでランチ会をしましょう」と仰って下さったのだ。
それが、3月中旬ごろ。第一回目の放送が4月2日ということを考えても、かなりタイトな時期であった。

そして、そのおススメのお店を案内していただき、軽く紹介いただいた流れで、
そのお方「他に候補とかあるの?」
私「よく分からないんですけれど、シェアオフィスとか面白い人が多そうだなと思うんですよ」
そのお方「それって、co-ba?」
私「多分、そこです!」
そのお方「ウチの会社に昔いた人が、使っているはずだから電話してあげる」

心から有難いと思ったのは、この日1日で何度あっただろうか。
そして、その後その紹介いただいたTさんがやってきて、そのまま私はco-ba他複数の駅周辺のお店やらへ足を運んだのだった。

とにかくそういう流れで、私はドキドキしながら胃を痛くする思いで見知らぬお店に電話をしてメールをして、なんなら独りぼっちで訪問して、「もしかしたら断られるんじゃないか、昔の営業周りみたいに嫌な顔されたらどうしよう」という恐怖の思いを一切する事はなく、上手い事取材依頼を受諾いただき取材に漕ぎ着けたのだ。

余談だが、この日にお邪魔をして色々お話しさせていただいたおかげで、初回のねぶくろシネマさんに繋がっている。

さて問題の当日だ。

実はこの日の放送を最後に、私の環境が変わる事となったのだ。
レポーターと並行して、同日の放送前まで、他局で演劇番組と文房具番組のディレクターをしていた。
しかし、文房具番組で一緒に仕事をしていた所謂意識高い系女子大生がこの放送日前週末に突然文句を付けてきたので、嫌気がさしてこの日を以って2番組のディレクターを降板した。

金曜の朝に、女子大生から「来週は最後までいれるんですか?」といきなり無粋なメールが送っられてきた。
少々嫌な予感がした。
これは恐らく、何か怒りの様なもの持っているのかと感じたが、勝手に決めるのはよくないので、私は「ハッキリとは言えませんが、11時30分には出なければなりません」と答えた。
この意識高い系女子大生は、私が他局でレポーターをやっている事を知らない。

「あくまで仕事」とだけ言っておいた。
するとこの意識高い系女子大生、「無責任だ!」とメール上で長文を送りつけてきた。
私は、過去2回の放送時、やはり初回や2回目で「ギリギリの時間入りは心象が良くないだろう」と思い、かなり早い時間に局入りをする事にしていたのだ。つまり、その分だけ、ディレクターをやった局から放送終了直後にスタジオに離れたのだ。それが気に食わなかったらしい。

ディレクター時の仕事は「放送中の卓操作」と「放送後のWEB更新」が大黒柱的であったので、「卓操作」の方を2週続けて行っておき、「WEB」の方を女子大生に任せておく作戦にしていた。
これは初回から危なかった。
なぜ女子大生がこんな事を言ってきたかというと、初回放送時に私は放送直後に局を後にしレポーターをやる局へ向かおうとしたのだ。ところが向こうも、用事があったらしく「WEB任せていいですか?」と唐突に言ってきたのだ。

この日、彼女は放送中に何もやっていなかった。

それでどうして、放送後の仕事まで人に押し付けられるのだろうか。
いや、放送中にTwitterを2件くらいは投稿していたのか。

「放送中に卓を触ろうとしていなかった訳だから、放送後は仕事をするつもりなんだろう」と思っていたら、そんな事はサラサラ考えていなかったようだ。
しかし、私にとってはレポーターをやる局に遅れる訳にはいかない。
私は、正に振り切るように局を後にし、その日は足早に去った。
そして翌週も同じようにした。

私の算段では、「3回目からは、当日のレポート先に合わせてギリギリの局入りにしよう。そうすればWEB更新までいれる」と考えていた。つまり、放送終了後の直帰は2回までと心に決めていたのだ。
なぜ“2回”までだったかというと、そもそもこの女子大生が3月に実家に帰省するというので、なんの前触れもなく放送を“2回”続けて休んだからだ。
「向こうは2回勝手に休んで私に押し付けたんだから、2回まではイーブンだろう」と考えていたが、甘かった!

女子大生の中で、「私にばかり押し付けて、何なんだ!」という思いが強まってしまったようだ。
しかも、彼女は仕事を理解しきっていなかったようで1回目に私が直帰した際に、放送で使った飲食類の後片付けを怠っており、局の社員さんから注意をされてしまった。
それもあって、「あなたは、仕事の量を理解しているんですか!番組の仕事には、これがあってあれがあって、あんなのもあるのに!」と、これまたヒステリックな長文を送りつけられてきた。
彼女がいなかった2週間、私は1人で全ての業務を行ったが、社員さんからの注意はなかった。どちらが仕事を理解していないかは一目瞭然だ。

意識高い系というのは、自分以外に関しては意識が低くなってしまう特性があるようだ。

実は、ディレクターをやっていた局は、業界人が頻繁に出入りしていた。
そして、この女子大生は「将来はTV番組を作りたい!」と話していたので、私はそれとなく業界人の方に「彼女はこういう夢を持っているそうです」と話しをしており、その結果「じゃあ、今度スタジオに見学に連れていってあげるよ。」と約束してもらうに至ったのだ。
私は内心、「この子に感謝される事はあっても文句は言われないだろう」というほどの事は充分していたつもりだったが、世の中そんなに甘くはなかった。

私の直帰が1ヶ月も続いていたら、確かに恨み言を言われても仕方が無いと思っていたが、本人が勝手に欠席した分をこちらが休んだだけで、この恨み辛みだ。

正直、長文の内容は自分の事を棚に上げた痛い内容ばかりだった。

そんなことがあり、「そう遠くない内に、この女子大生とは絶対にまた揉める」と勘が働いたので、どうしようと考えていたところ、他曜日の番組に欠員が出ていたので私は異動することにした。
社員さんや他のスタッフさんからも了承を得て、スムーズに異動できた。
しかし、折角関わったばかりだった演劇の番組を離れてしまうのは正直言って勿体なかったのだが、仕方が無い。

私はこの日、放送終了後の作業も後片付けを完璧にこなし、何の問題も無く放送リポーターの仕事へと向かった。

もちろん、この女子大生に降板の話などはしなかった。
他人と揉めることはもう懲り懲りだったからだ。

話は大きく逸れたが、肝心のレポーターの放送の方について。
この日の放送は、以前にも一度スタジオゲストで出ていた方だったので、何の問題も無く放送は終えられた。

しかし、今回もまた服装とインタビューに応えて下さった方の容姿などを放送中に挟み込む事は出来なかった。

凛として芯の強そうな方で、ダンサーとして人前に出ることも厭わない様な方だったのに、ブログ用の写真でその方のお姿を撮るのを忘れてしまっていた。

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