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#2 本当にあったサウナの怖い話(前編)

好きなサ室の温度は95度!
好きな水風呂の温度は12度!
好きなサウナはテレビが無くて照明が暗め!


どうも朝ごはんとサウナを愛するノブです。
冒頭から自分の癖全開ですが、お察しの通り僕はサウナが好きです。
サウナ好きが高じて今では仕事でサウナを撮ってます。


サウナアパレルブランド「harinezumi」堀田湯にて



僕のサウナ愛や好きなサウナについてここで書き出すと途方もない文字数になるので今回触れません!(いつか書きたい!!
そして今回僕が書くのはサウナの怖い話。
ととのう』という名前が付くくらい幸福感や多幸感を得るために行く為のサウナで、真逆の感情が芽生えたという話です。
今まで色んな土地のサウナに訪れましたがこれを超える恐怖体験は未だにありません…



とある夏の日


その日は妻と家から離れたサウナへ訪れました。
施設の名前や詳細は伏せますが、訪れたサウナ情報を簡単にまとめました。

・わりかし老舗の温浴施設
・訪れる日の少し前にリニューアル
・地域密着型で地元の方やファミリー層多め
・事前情報によるとサウナ室がパワーアップ

ざっとこんな感じ。

実はリニューアルオープンする前に一度妻とその施設には訪れていたので、リニューアル前後の変化などにも楽しみにしてました。
そんなこんなでいざ入館。


サウナに入る前に撮った向日葵


互いに合流する時間と場所を決めたら早速浴室へ。
以前より浴室の内壁や細かい部分が綺麗になっていたり、休憩用のイスも増えておりサウナ愛好家目線にたった変化をすごく感じました。
自然とサウナへの期待感も爆上がりしながらも、焦る気持ちを抑えつつ身体を清めます。
露天風呂や炭酸泉をしっかり楽しんだ後。
いざお目当てのサウナへ!

いざサウナ室へ


第一印象はとにかく広い!!
入り口のすぐ近くには某メーカーの巨大なサウナストーブが威風堂々と聳え立つ。(2m弱くらいの大きさ
総勢25〜30人は入るんじゃないかと思うほどの広々とした室内。
天井の高さ丁度良く熱も程よく回りそうな印象。
そして室温も90度以上とこれまた僕好みの設定!
訪れた当時はロウリュサービスなどはまだ開始されてなかったのですが、サウナとしてのスペックはとても高いと感じました。(今ではロウリュサービスを行なっているらしいので更に楽しめそうな気がします。


小型のサウナストーブ



お客さんはというと大半は地元のおじいちゃん達で、丁度夏の甲子園の時期ということも相まって甲子園のテレビ中継を各々が食い入るように観てました。

テレビに映る高校球児達。
それを黙って見守るおじいちゃん。
ポタポタと額から流れる汗。
サウナ室全体が甲子園球場のアルプススタンドになったかのような独特な空気感。
甲子園の熱気とサウナ室の熱気がシンクロしていて、とても日本らしい風情のある光景に少し感動したのも束の間。
事件は起こりました。


1人の男性がサウナ室に入るなり大きい声でこう言ったのです。

「あのー。ロウリュしてもいいですか?」

ロウリュ(löyly)とは、サウナ発祥の地であるフィンランドのサウナ入浴方法で、ストーブの上で暖められたサウナストーン(香花石)に水をかけて蒸気を発生させること。
蒸気を発生させることで、サウナ室内の湿度、体感温度が上がり発汗を促します。
それにより、身体の新陳代謝、活性化の促進が期待できます。

フィンランドサウナジャパン様 サイトより引用


こうやって水をかけます



テレビ中継に齧り付いているおじいちゃん達からしたら「ロウリュ?なんだそれ?」と思ったことでしょう。
そもそもロウリュって言葉を知らない人も多いし。
この施設はロウリュサービスを当時はしてなかったのでその行為自体がどんな事を意味するかおじいちゃんたちは認識してなかったと思います。(かける水分量が多いと室内は激アツになるんです。
一方僕はというと「え?ここセルフロウリュ(自分でサウナストーンに水をかける行為)していいのサウナなの?」と疑問に思ってました。

そのまま誰も彼の言葉に対してリアクションを取らないでいたらまた一言。
いいですかね。。。なら今からロウリュしますね。それでひとつお願いがあるんですがこの事は絶対館内のスタッフには内緒にしてて欲しいんです…。」と懇願してきました。


「ん???何言ってんだこの人?」
と思ったのも束の間。
その男は水が並々入った掛け湯用の手桶を持って。。。(後半へ続く)


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