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#1 変身について

変わる身体と書いて「変身」と読む


見た目が変われば内面や価値観が変わる。
そんな話よく聞きますよね。
例えば理想の自分の姿からかけ離れてしまえば落ち込むし自信はなくなる。
逆に理想に近づけばモチベーションが上がりポジティブにもなれる。
それくらい身体の変化と心の変化は密接に関係している。
(因みに『見た目が1番」』とか『外見が命』なんて1ミリも思ってない。

こんな事を書いたのは理由があって。
身体が変わった事によって価値観と人生が変わった経験が僕にはあるからです。
そう。つまりは僕は『変身』したんです。
それも今までに3回。
今日はそんな話をします。


思春期という名の黒歴史


いきなりなんですが。
以前まで僕は中学3年生以前の記憶を意図的に忘れるようにしてました。
その理由は。

その頃の自分が嫌いで仕方なかったから。

太っていて。
性格は暗くて。
自己肯定感も低く人生に希望なんて持てなかったから。
当時の事を思い出そうとしても感情にストップがかかるくらい嫌な思い出が多い。
沢山の人から不快な事を言われたし。
それを言われても何一つ変わろうとしない自分。
「こうなったのは自分のせいじゃない。」って思い続ける事しかできなかった。

母校


それが僕の思春期の記憶。
僕にとって思春期は黒歴史そのものでした。


初めての変身と不本意な2度目の変身


僕の家系は非常に太りやすい体質で、家族や親族はがっしりした体型の人達だらけだった。
なので物心ついた幼少期〜少年期は肥満体型でした。
小学4年生の時には区が運営する千葉の田舎のある全寮制の学校(当時の名称は養護学校)に親元から離れて寮生活をしていたほど。

管理された食事と運動習慣。
初めて会う同年代の人達との寮生活と学校生活。
今まで経験した事のない生活を知らない土地で1年間過ごしました。


寮の近くの海


その結果初めての変身を遂げます。
10歳にして初めてのダイエットの成功がそれです。

1年間の寮生活を経て痩せた後、僕は東京の実家に戻ってきました。
親や友人達からの評価もガラッと変わりました。
「のぶめっちゃ痩せたじゃん!やればできるじゃん!」
周りからそんな事を言われたのが人生初の体験だったので少し自信を持てたのも束の間。

実家に戻ってからは健康管理をする人もいないので以前と同じ怠惰な生活になってしまい。
数ヶ月後にはリバウンドをして肥満児生活に逆戻り。
そのまま月日は流れて15歳の8月頃には体重98キロまで増えてしまった。
不本意ながらこれが人生2度目の変身になりました。

15歳の頃は今では想像できないくらい食べていました

その頃は以前の寮生活で経験した事すら活かそうともせず自分に対して甘い生活を引きずっていました。
野球部に入っていたけど練習は不真面目だったし。
何かを言い訳にしてやるべき事をしなかったり。
運動不足と色んな人に言われても耳を傾けなかったり。
とまあ本当にいい加減な人間でした。
結果体重も増え続け、しまいには性格も更に暗くなっていました。
周りの友人達が思春期の恋愛や高校受験に関心を持つ中、僕は毎日憂鬱でした。
一度は痩せたくせになんて惨めな男なんだ。」そう思うくらい。

そんなある日ふとこう思った。
『今変わらないと一生このままだぞ。』

一生このままの姿で生きる…
そんな姿を想像したら恐怖でしかなかった。
現実を直視せず嫌な事からは逃げて、責任を自分以外になすりつける。
そんな未来が近い将来待っているかもしれない。

そして同時にこうも思った。

『そんな人生になるくらいならいっそ変えるしかない。』

今でもこの瞬間はよく覚えてます。
やるだけやってみよう……。
と自分に言い聞かせてその日から大嫌いな自分を変える日々が始まりました。

そう。人生3度目の変身をかけた半年間の地獄のダイエット生活の幕が開いた訳です。

思春期を過ごした学校

地獄のダイエットの日々

ダイエット期間中行った事は主にこの3つ。

・毎日30分以上のジョギング
・毎日部位を変えた筋トレ
・食事から炭水化物を徹底的に減らす

まずはジョギング。

ダイエット経験ある方ならわかると思いますが、太っていると自分の重さで膝を壊します。
もちろん僕も壊しました。
ですがそれでもめげずに荒川の河川敷を走り続けました。
最初は100m走っただけで息ができなかったけど、次第に200m…300m…500m…1kmと距離が増え。
半年後には自分のペースで12kmまで走れるようになって運動する事が好きになっていました。
人力俥夫としての基礎体力はこの時に築かれたと思います。

当時毎日走った河川敷

次は筋トレ。
腹筋・背筋・スクワット・腕立て伏せ、この4種類を曜日を変えてやり続けた。
ぶっちゃけ始めたての時は腹筋すらろくにできなかったですけどね笑(今でも兄にイジられる
でも途中から効率や理論を自分なりに勉強し始めました。

・超回復の必要性
・ビッグスリー
・タンパク質の効率的な補給
・強度の重要性

などの知識をかじって徐々に独自のメニューを作りました。(今は自宅でHIITトレーニングを週2〜3位行っています。

最後は食事。
当時巷で流行り始めた「低インシュリンダイエット」(聞きかじった知識レベルで)を開始。
朝昼夕の食事から炭水化物が消え、代わり大豆中心の食生活へ。
朝と夜自宅で納豆or豆腐とおかず。
お昼は当時はまだ中学生なので当然給食が出ます。
なので昼食は友達に『俺のご飯とパン食べて!』と必死に懇願し。
スープとおかずだけを食べました。
正直日常生活から炭水化物を抜くのってめっちゃ辛いんです。。。
糖質を摂取しないから頭は働かないし。
やる気も無くなるし身体に活力がなくなるんです。
そしてとにかく腹が減って夜寝れなくなるんですよ。
空腹が辛くて我慢できないときは深夜2時とかに焼き海苔と水道水で腹を満たしてました…(もう2度とやりたくない


今ではちゃんと食べます

この極端なダイエットの影響でもちろん痩せます。
その痩せ方も尋常じゃなくて1ヶ月で8キロ以上とか当たり前のレベル。
体重計に乗る度に体重が減っていくのが快感になっていくんです。
これはある種のトリップというか自己暗示みたいなもので。
体重が減る事で自分の行動を評価できるんです。
つまり体重が落ちなくなると不安が襲ってきます。
なのでダイエット開始から2ヶ月は爆発的に痩せたんですが、俗にいう減量停滞期がやってきます。
そうなると減量のペースも落ちてしまったのでソワソワしちゃうんですね。
そうなった時僕は更に追い込みをかけました。

45℃の風呂に15分入る×3セット
呼吸を変える

お風呂は発汗量を増やし血流をよくして代謝を上げるつもりだったんですが。
汗かきすぎたのと立ちくらみで何度も風呂でぶっ倒れました。(絶対にやめて下さい

呼吸はヨガを真似てみました。
日常的に鼻から深く吸って口からゆっくり腹をへこましつつ呼吸をする方法。
これは一定の効果を生んで呼吸を意識すると必然と姿勢が良くなりお腹も凹み易くなった。

お風呂が好きになったのはこの時の影響かも

そんな自己流のダイエットにアレンジを重ねて約半年後。
98キロあった体重が………

53キロになっていました笑


約半年で−45キロ減量に成功し見事に3回目の変身を遂げたんです。
因みにもともとこんな感じ。

多分88キロくらいに撮った気がする

見た目以上に変わったもの


このダイエットの後僕の人生は劇的に変わりました。
身体が変わった事で自分に自信が付き自己肯定感が爆上がりしました。
自分から新しいことにチャレンジするようになったし。
人前に出て自己主張ができるようになりました。
継続的に何かを続ける力や長期的に物事を考える判断力も培う事ができました。
そしてなにより『自分で自分は変える事ができる』って体験が最大の収穫でしたね。

最初にも書きましたが『見た目が1番」』とか『外見が命』なんて僕は1ミリも思いません。
ただ外見のコンプレックスを自分の努力で無くしたり、変えたりする事で日々の思考や自分に対する気持ちが良い方向に変わる事はあります。
僕はすごく極端な方法で3回目の変身を遂げたけど。

変身をした過程で得た経験や価値観は今でも日々の生活を豊かにしてくれてます。

雷門前

何かを変えたいけど変えることが怖い。
そう思い悩んでいる人はかなりいると思います。
でも自分の気持ちと日々の積み重ねで今の自分を更に良い方向に変えることはできるし。
誰にでもそのチャンスはあると僕は思っています。
本当は自分の経験を簡略化して書くつもりだったんですけど、当時の記憶ややってきた事を思い返したらこんなに書いてしまいました笑
僕の経験が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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