shimizumayuko

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公害地域の再生ってなんだ?

9月から始まった、ゼミ学生との旅は順調に、山あり、谷あり。 昔々、公害の街だったらしい大阪・西淀川に今の大学生がなんかすることあるのか? きっと彼らはまだそんな疑念を払拭できずにいるだろう。 今日はその疑念を少しでも晴らすべく、西淀川で活動する「あおぞら財団」のお二人にオンラインでレクチャーをしてもらった。 学生たちはこれまで、公害患者さんや支援者さんのお話を聞いてきた。 昔は煙モクモクで汚れていた空が、“何か”があって、今は青い空になったことを知った。 公害病にかかった

    • 手渡したいのは青い空

      西淀川公害の患者さんたちが、大企業を相手に起こした裁判の中で見つけた言葉です。 自分が何をしたわけではない、当たり前にそこに暮らしていただけなのに、なぜこんなに苦しまなければならないのか。 ささやかな幸せを手にしたかった、誰もが願うことが、叶わないのはなぜなのか。 苦しさが積み重なっていった時、それが「公害」だと知り、怒りがわいた。私は怒りの塊だ、と、患者さんが語ってくれました。 でも、孫ができて、あの苦しみを味わってほしくない、本当にそう思う、とも。 「手渡したいのは

      • 公害からはじまる、旅の風景

        はじめまして。 大学で教えています。環境とか、政策とか。 大学院生の時に偶然「公害」を学び始めてから、かれこれ20年近く。 ちょうどその頃この世に生まれた学生たちと、改めて公害からはじまる学びの旅に出ることにしました。 私はいわば、2周目の旅。はじめて旅する彼らの邪魔をしないように、でも私と彼らではきっと見えているものが違っていることも、彼らとシェアしたい。 そんなことを思って、密かに(?)始めてみようと思い立ちました。 旅といっても、心の旅で。。 大学のゼミ活動で、大阪

      公害地域の再生ってなんだ?