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公害からはじまる、旅の風景

はじめまして。
大学で教えています。環境とか、政策とか。
大学院生の時に偶然「公害」を学び始めてから、かれこれ20年近く。
ちょうどその頃この世に生まれた学生たちと、改めて公害からはじまる学びの旅に出ることにしました。

私はいわば、2周目の旅。はじめて旅する彼らの邪魔をしないように、でも私と彼らではきっと見えているものが違っていることも、彼らとシェアしたい。
そんなことを思って、密かに(?)始めてみようと思い立ちました。

旅といっても、心の旅で。。
大学のゼミ活動で、大阪の西淀川という街に通います。ここは、かつて公害のデパートと呼ばれた街。
空は煙で曇り、川はひどいにおいだったとか。空気が汚れていたせいで、病気になり、亡くなる人がいる。そんな街だったそうです。
そこに住む人たちの「公害のない街にしたい」という切なる願いがあって、それを実現しようという粘り強い行動があって、今がある。
公害を経験した街で今、すすんでいる地域再生のまちづくりに、公害を知らない学生たちが参加していきます。

彼らは彼らで、学んだこと、感じたことを彼らのnoteで言葉にしていきます。
私は私で、こう思ったよ、こんなとこを見てたよ、と、このnoteで言葉にしていきます。

同じ場所で同じ時間を過ごしたのに、見えた世界は違ってた。
そんなこと、ありますよね。
でもそれは、どっちかが正しくて、どっちかが間違ってる、ということじゃない。

ゼミなんだから、そんなことゼミで話せばいいじゃない。そうなんですが、ゼミで教員の見解を述べれば、学生たちは「そうですね」ってなってしまう。
答え合わせじゃなくて、交換日記的な(←昭和やな)、でも広い世界の人たちともゆるーく共有できるような、コミュニケーションにしたくて。

2つのnoteで、2つの窓から見える、公害からはじまる旅の風景を描いていけたらな、と思っています。


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