見出し画像

なぜ人は継続する事ができないのか?コツコツ続けられる人は1万人に1人⁉︎

ジムに入会してマッチョになるぞ!
明日からダイエット始めて3ヶ月以内に-5kg痩せるぞ!と気持ちを入れたけど、1ヶ月もしないで挫折した経験ありませんか?

フィットネスセンターが実際に調査した1年間の筋トレ継続率を出しています。(下図参照)

フィットネスセンターでのジム継続率(%)

継続率は開始から3ヶ月で37%、半年後には14%まで減少しました。

そして、12ヶ月後まで継続できたのはわずか4%未満だったのです。

しかも、この4%の中には「軽い運動をしに来る人」、「プールだけ泳ぎに来る人」、「エアロビクスやヨガだけをやりに来る人」も含めての4%となっています。

筋トレだけにフォーカスした場合の継続率は驚愕の0.3%ととても低いデータが出ています。

本日は、「なぜ人は継続することが出来ないのか?」を名著
ピアーズ・スティール『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』と
アンジェラ・ダックワース『GRIT やり抜く力』
の本を参考に共通していた部分をまとめていきます。

左上:ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか 右上:GRIT やり抜く力

継続することができる2つの条件

ダイエットや勉強、あるいは趣味について「何をやっても続かない」
いわゆる「3日坊主」で、長く続けることができない…経験ありませんか?

決意した事ををやり遂げるには、いったいどうしたらいいのか…。
そこには根性論ではなく2つの条件がありました。

①勤勉性
②やり抜く力

①勤勉性
⇨勤勉性の高い人々は高校や大学での成績も良い。犯罪にかかわる率も低い。結婚生活も長く続く。そして長生きである。喫煙率や飲酒率が低いせいだけではない。血圧が低めて脳卒中にならず、アルツハイマー秒を発症する確率も低いと言われています。
『勤勉性にも何かネガティブな側面があったらいいのだが…』『現時点では、障害にわたって望ましい成果をあげる一番の要素だと思われます。まさにゆりかごから墓場まで、ものごとをうまく運ぶためのね』

イリノイ大学教授 ブレント・ロバーツ

②やり抜く力
⇨「才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、社会的に成功を収める最も重要な要素である」
・生まれ持った才能・知能は関係がない
・失敗を恐れず挑戦することが重要
・長期間、継続的に粘り強い努力を要する

ひとつの仕事に情熱を持ってかかわり、揺らぐことなく専念できる資質。

ペンシルバニア大学教授 アンジェラ・リー・ダックワース

この二つの条件が揃ってはじめて、継続することが出来ると言われています。

しかし、頭で理解しても、行動に移せないのも事実。
なぜ理論が分かっていても、行動に移すことができないのか?

そこには、人間の思考回路が影響していました。

目標設定する時の3つの思考回路

人が目標を設定するときに用いる3つの思考回路と(戦略)があると言われています。

①空想
②思案
③精神的対照

①⇨到達したい未来を想像してそれに伴って起こるはずのあらゆるよいこと
-賞賛や自己の満足、将来の成功-
をまざまざと思い描きます。

「空想」はドーパミン分泌の引き金となることもあり、本当に気分のよいものではあるが、実際の達成には繋がらないと言われています。

ニューヨーク大学 心理学者 ガブリエル・エッティンゲン

②⇨ゴールに到達するまでの障害となりそうな事柄をすべて考えること。

宿題が終わらないのでは…勉強が出来る静かな環境ではないのではないか…などと考えてしまう。当然「思案」も実際の達成には繋がりません。

③⇨①と②を組み合わせたもの。気持ちはポジティブな結果に集中しながら、途中の障害についても考える。

研究報告によれば、①と②を両方同時に行うことで「未来と現実に強いつながりができ、望ましい未来に到達するために乗り越えるべき障害が浮かび上がってくる」と言われているます。

ヒトコトmemo
目標達成したいとき、ポジティブな面もネガティブな面も結局想像してしまう。どちらを考えすぎても、行動は止まるため、3歩進んで2歩下がるくらいのモチベーションで物事を進めて行けるといいのでは…

成功率91%!!良い習慣を身につける方法

最後に、継続することが苦手な人のための超オススメ習慣術についてご紹介していきます!

この方法は、1990年代にニューヨーク大学の心理学者 ピーター・ゴルヴィファーによって研究されたものです。

この目標達成率は驚異の91%という結果がでております。
その目標達成方法と言うのが「If thenルール」

If thenルール『もし~ならば…」

「習慣化したい事B(習慣目標)と、トリガー(きっかけ)Aを結び付け、  AとBをセットにする事で習慣化を助ける」ルール

ピーター・ゴルヴィツァー

のことであり

「もしAをしたら、Bをする」

という形でルールを作ります。

例題
『もし、放課後テレビに気を取られそうになるならば、先に宿題を済ませてからテレビを見る。』などルールを決めます。

ルールを作ると前頭前皮質を味方につける事ができると言われています。
ルールは意志力の代用品とも言われます。

ルールとは
「構造であり、魅力的な刺激との対決に向けた準備となるもの、わたしたちの関心をほかへ逸らすものである。」

ルールはやがて欲求と同じくらい反射的に働くようになります。

日常の生活習慣のなかで簡単なルールを作っていくことで

「習慣と性格とは本質的には同じもの」となっていき、『よい』ことをする-社会的に受け入れられやすい選択肢、あるいは長い目で見て利益につながる選択肢を選びます。

その理由は習慣として身についているからと言われています。

まずは小さなところから反射的にルールに落とし込んでいくところから始めていきましょう!

ちなみに、私が最近自分ルールにしていることは、
お風呂に入ったら「感謝をする」です。
朝起きたら「帽子を被る」です。

感謝をする順番を決めていて
自分自身⇨家族⇨スタッフ⇨クライアント様⇨地域の方
と段々と感謝の範囲を広げていくことを自分ルールとしています。

また、朝に帽子を被る理由は、朝にトレーニングをしているため、帽子を被ることで反射的に運動しなければいけないというスイッチを入れさせてくれます 笑

自分ルールを作り、習慣も性格も一緒に変えていきませんか?笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?