空き家問題~何故空き家が問題なのか~

先月から始めたnote、早くも1ヵ月が経ちました。
これまで度々空き家は社会問題であるとnote内でも繰り返してきましたが、具体的に何が問題なのか?その一部を本日はお話しします。

空き家問題と聞いて、自分は空き家を持っていないから関係ないと思っている方!空き家は所有者の方だけの問題ではなく、周辺の方にも影響を及ぼします。しかも以前投稿した通り、日本国内は7戸に1戸が空き家という高い空き家率。ご近所さんが実は空き家だったという話は結構ざらです。だからこそ、社会問題なのです!

ここでは空き家の放置リスクを上げていきます。

空き家放置の問題点

①建物の老朽化

これは想像しやすいのではないでしょうか。
物件は人が住まなくなったり使わなくなったりすると、急にガタがきます。天井の劣化や雨漏り、壁の自然崩落、柱が朽ちるなどなど、どんどん傷んでいき、気が付いたころには手の施しようがない!なんていう事態にもなりえます。
空き家所有者の方にとっては折角の物件の価値が下がってしまいますし、この後に続く問題にも大きくかかわってきます。

②景観の悪化

目に見えての建物の老朽化も景観を悪化させますが、植栽や雑草が手入れされず、伸び放題になってしまうのも問題です。景観が悪くなると周辺にさびれた印象を与えてしまいます。また、伸び放題の木々が隣家に侵入したり、路面にまで伸びたりと物理的な害を及ぼす場合もあります。

③不衛生

草木が伸び放題な上、人の出入りがないとなると害虫、害獣の発生が懸念されます。不衛生を招くだけではなく、そこから付随して悪臭が発生するかもしれませんし、蚊やゴキブリの大量発生の可能性など、いよいよ他人事ではすまされないでしょう。

④火災や防災上の懸念

災害時に倒壊した建物の屋根や壁などが避難路をふさいでしまうという大きなリスクが考えられます。
また火災という恐ろしいリスクもあります。放火という犯罪に直結する人為的なものもあれば、電気のブレーカーに害虫かホコリ、雨漏りした水が触れてショートして火災につながるという事故もあります。空き家ということで、初めは小さな火種でも誰も気付かず大きな火災になるという怖さがあります。

⑤防犯上の懸念

不法侵入や不法占拠、不法投棄など犯罪の温床になることがあります。もちろん、④に出てきた放火のリスクもあります。
人がいない、寄り付かない、景観が悪い、犯罪者にとっては好条件がそろってしまっています。

これらだけでも、空き家問題が何故社会問題化しているかお分かりいただけたかと思います。他にも、経済にとっての問題などもありますが、それはまた別の機会に!
ひとまず、空き家問題が他人事ではない自分の身にも降りかかってくる問題ということを覚えておいていただければと思います。

実際空き家になってしまったお家はその所有者の方がなんとかしないと難しい部分があります。しかし、一人一人が空き家に対して問題意識を持てば、社会全体の意識が変わり、空き家問題解決やそもそも空き家問題の予防につながると私は信じています!

空き家アナリスト 清水

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