日本の空き家数知っていますか?

今回は、空き家アナリストと名乗るからには、空き家にまつわる数字のお話をしたいと思います。

皆さんは、日本にはどのくらいの数の空き家があると思いますか?
考えたこともないという方が大半なのではないでしょうか。

日本の空き家の数は、848万9千戸
上の数字は、総務省統計局が発表する「平成30年住宅・土地統計調査」の結果によるもので、調査依頼過去最多でした。この数字は、全国の住宅の13.6%を占め、7戸に1戸が空き家という計算になります。

空き家率13.6%という数字、多いと思いますか?少ないと思いますか?
ここで海外の数字を見てみると、ドイツの空き家率は1%前後、英国は3~4%前後と低い水準で推移しています。
国によって統計の対象や集計方法が異なるため単純な比較はできないようですが、それでも日本の空き家率が高い水準であることがわかります。

日本は何故、空き家率が高いのか。
その理由には、日本の市場が新築至上主義であることと少子高齢化が影響を与えています。
新しい家がどんどん建ち、その一方で住む人が減っていく、そして空き家の増加につながっていきます。
実際、空き家率が低い欧州では、都市計画や土地利用に関する規制が厳しく、住宅を新築できるエリアが制限されている国が多いそうです。そのため、住宅取引は中古住宅が中心なんだとか。

日本に空き家が何故多い?という話はまた折を見てしたいと思います。
そして、なぜ空き家が多いと問題なのかという話もぜひしたいなと思います。

少しでも空き家や空き家問題が身近なものだと意識してもらえると嬉しいです。

空き家アナリスト 清水

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