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旧耐震と新耐震 何が違う?お金にまつわるおまけ話

前回、旧耐震と新耐震の違いについてお話ししましたが、今回は前回の補足情報です!
安全上、新耐震基準の方が安心というお話をしましたが、実は経済的にも新耐震基準は安心なのです。

旧耐震基準の建物は住宅ローンを組む際に不利!かも?

旧耐震基準の建物は、新耐震基準の建物に比べ「地震に弱い」という以外にもデメリットがあります。
その1つとして挙げられるのが、マイホームを購入する際に金融機関で組む住宅ローンです。住宅ローンには、新耐震基準を満たした建物にのみ適用される減税措置があります。この減税措置は、ローン残高の1%が所得税や住民税から10年間控除されるというもので、とても大きな節税効果があるものです。

しかし、旧耐震基準しか満たしていない建物の場合は、この減税措置が適用されません。
この減税措置が受けられるかどうかは、以前は築年数で決まっていましたが、現在は新耐震基準を満たしているかどうかで決まるようになっています。古い建物でも補修工事などを経て新耐震基準を満たしているならば、住宅ローンを組む際の減税措置が適用されます。

ちなみに、登記上の建築の日付が1982年1月1日以降である建物は、実際には旧耐震基準しか満たしていなくても、税法上は新耐震基準を満たすことになっています。
この日付と耐震基準に関する説明は、前回の記事にも掲載しているので、気になる方はそちらもチェックしてみてください!

まとめ

新築物件であれば確実に新耐震基準を満たしています。一方で中古物件を購入する際、減税措置などを利用したいと考えるならば、新耐震基準を満たしているかどうかの確認が必要になります。
お得に節税するためだけでなく、自身や家族の命を守るという意味でも、新耐震基準を満たした物件が安心といえるかもしれません。

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