安楽死という選択

NHKの番組「彼女は安楽死を選んだ」を見た。

安楽死を選ぶべきではないという意見も分かる。生まれたからには生きる権利がある。死ぬまでは生きる。誰かに迷惑をかけず生きることなど出来ないのだから。だったらとことん生きる。
それは「生きる力」の強い人の声だと思った。死ぬまで何かをやってやろうと思う気持ちがある人の声。表現者だ。

一方で安楽死は良い選択肢だと僕は思った。

大好きな人と一緒に過ごす最後の晩餐があるなんて幸せじゃないかと。コンディションがまだ保てる段階で大切な時間を過ごす。最後に過ごす時間の使い方を選択出来るのが安楽死だと思った。
死を選ぶ側も思い残す事が無いとは言わない。けれど、幸せだと感じるタイミングで自ら幕を引くのは僕は素敵だと思う。

素敵だと思う。

父は僕が望んだ食事や旅行を断った。
母は既に何も分からなくなっている。

頂いたお金は両親の病院へ通う交通費などに活用させて頂いております。感謝いたします。