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ボーカルEQ帯域の指標

Low 60Hz以下

声の成分はなく、マイクノイズが入ってるので切る場合多い。
18octのハイパス、リニアフェイズでCUT。もしくはシェルフで下げる。
カットすると存在感がなくなる、というローカット警察も存在するので、ボフボフいってたら下げよう。まあ180Hz以下バッサリいってるヒット曲もあるが、それはキックとベースがゴリゴリのEDMだったりする。

200Hz-1kHz

パワーのあるところ。
キャラクタがあるので例えば、300Hz 、500Hz、700Hzあたりで(主にCUT)バランスを取る。500Hz下げてすっきりさせる、など。250Hz付近はベースやKEYなどと被りやすい帯域なので、各楽器と同時にボーカルも少し減衰させると驚くほど明瞭度を得られる説がある。200Hzで厚みが欲しければ、EQで無理に持ち上げずに、サブシンセやサチュサチュレータ、ピッチシフタで後付けしてもいいかもしれない。

1kHz-2kHz-5kHz

人が耳を傾けるボーカルの帯域
強調させると明瞭感がでて近くに感じる。細かく調整するのもいい。
250Hz付近の鳴りが2kHz-4kHzを籠らせやすいので、250Hz下げて2kHz-4kHz上げると明瞭度が増す。

7k-8k

歯擦音が多くあるところ。細かくバッサリ調整することも多い。スモールスピーカで強調されてしまう部分でもある。この帯域だけをDEQで下げる方法もよく見かけるが、ボカールだけであれば帯域全て、つまり音量を下げる方が自然な気がする。ディエッサーは悪さもするから、慎重に。
個人的には、この帯域で遠くでセミが鳴いてるような音を感じてしまう事がよくある。メジャーレーベルのプロの音でも感じる事はある。

8kHz

広いQ幅で強調すると前に出る

10k以上

 空気感のようなもの。
 上げると爽やかや抜けになる場合がある。

他参考まで

★Side/Mid 2kHz

 Side/Mid でコントロールすると
 嫌味なく安定感や広がりにつながる。

★ Air 11kHz

空気感。16k以上はむしろ削った方が高音は綺麗になる説もある。


下地で処理の効率的に最初に不要な帯域をがっつりやる人も多いようだ。後段のアナログエミュ等のサチュレーションの使用を念頭に調整することも多い。またボーカルを生かすために伴奏側を調整するのも有効だろう。また人の声故に聞き手の感度は高い。ディレイやリバーブも繊細にかける事で結果帯域補強のようになるので、なにもEQですべてを調整する必要はない。

MIXいろいろ


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