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定量、定性、時系列(No.5)

とあるニュースを見てなんだかな~と思ったのをきっかけに、キャンペーン中のネタについて書こうと思います。

#仕事のコツ 、というより、生活のコツでもあると思っていることは、タイトルに並べた3つです。

定量

数値で把握できるものごと。比較しやすい。Aの仕事を5日で仕上げるか4日で仕上げるかでは、所要日数という尺度が明確になるので比較しやすい。
Aの仕事を「すごく頑張る」のと「とても頑張る」のでは、それぞれの頑張るに対する形容詞の間の統一尺度が無く、比較しにくい。

定性

数値では把握しきれないもの。文脈を表しやすい。
「Bさんが話してくれた先日の旅路の話に、私の旅欲が高まってきた」と言われたら、その人はBさんの旅の話に触発され、自らも旅に行きたいと思い始めているだろうことを理解できる。
「Bさんが話してくれた先日の旅路の話から、私は10項目の新しい情報を得た」と言われても、その人がBさんの旅の話から得た新しい情報によってどんな状態になったのかは理解しにくい。

定量と定性の表現の得意・不得意、長所・短所は表裏一体であり、どちらが良いとか悪いとか、優劣とかの話ではないと思います。
というより、世の中には定量と定性が混じり合った情報が溢れています。
例えば、「C店のランチは1,000円なのにとても満足感があるけど、D店のランチは2,000円の割には質素な気がする」といった会話です。

日々の仕事や生活では、こういう定量と定性が混じり合った情報のやり取りをします。

様々なデータ(数値)に触れる仕事をしている故に、日常のなかの「定量と定性のあいだ」の塩梅を認識することがとても大切だと思っています。

時系列

ある事象を複数の時点・同一の尺度(価値観
、捉え方、基準)で捉えるということですね。
近所のスーパーでは、
・毎週火曜日に豚肉の単価が最安になる
・そんな火曜日でも、2023年後半以降は輸入豚肉の単価が100円を切ることが無くなった
これは時系列変化。

親が自分に対して、
・私が社会人になり立ての頃は、貯金しろとか保険入れとか、あれこれ『アドバイス』してきた
・社会人も云年間続けると、人間ドック受けろくらいしかアドバイスしてこなくなった
これも時系列変化。

定量、定性、そして定量と定性の混ざりあった情報のいずれでも、この時系列変化に注目することが、他者から発される情報を公平に、冷静に受け止めるうえで重要に思います。


最近見たニュースに、「若手社会人が退職代行サービスを使って退職するようになった」というものがありました。
曰く、学生時代にコロナ禍を経験したことで、最近の新入社員には「コミュニケーション能力に乏しい部分も見られる」らしいのです。

退職代行サービスは、一般的に認知され始めてまだ数年、というところだと思われます。
若手社会人の退職代行利用率の時系列変化を把握できるほどには、サービスの時間的積み上げも、市場規模の広がりもされていないと思います。
まして、最近の新入社員はコミュニケーション能力に乏しい部分もあるというのは、いつの世代と比べての時系列変化なのでしょうか。
そもそも乏しい部分ってどんな部分なのか、定量と定性、どちらからも定かではありません。

このような定量、定性、時系列が曖昧なまま、さも社会問題のように発される情報が、世の中に溢れていると思います。このような情報に自分の仕事や生活が流されていかないように、定量、定性、時系列を意識することが大切だと思っています。

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