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統計学をかじると得られる「ちょっといいこと」(No.6)

ありがちなお題目ですが、統計学が最強だとも、さして万能だともと思っていない調査屋の目線で書いてみます。
「ちょっといいこと」は、結構あるなと思っています。今回はそのなかの3つを書こうと思います。

ちょっといいこと1:世の中の「調査」のいい加減さがわかる

より正確にいえば、世の中にはいい加減な調査結果が結構リリースされていて、それらがどのあたりを・どのくらいいい加減にしているのかが分かるようになります。
(注:いい加減じゃない調査もあります)

いい加減さの所在・程度が分かれば、「このくらいのいい加減さの調査だったら、実務上は参照して問題ないな」みたいな判断ができます。

調査する人・させる人、調査結果を示す人・参照する人、いずれも実務上の理想と現実があるはずです。
統計学をかじると、世の中のいい加減な調査をケーススタディとして眺めることができ、調査の実施や調査結果の活用にまつわる、理想と現実のいい塩梅を考える材料にできます。
※社会調査法の基礎知識も理解するとより掴みやすくなります。

ちょっといいこと2:「定性」の大事さが分かるようになる

統計学は基本的に「定量」を扱います。
統計学をめっちゃ雑に解釈すると、世の中全体、もしくは世の中のある属性の平均像を掴むための理論や手法の体系、だと思います。
なので統計学をかじると、「定量」が平均像を掴む、もしくは掴んだ平均像からのズレっぷりを相対的に示すのが得意であることが、理解できるようになります。

なので逆に、兆しとかニッチな傾向を掴むのには定性が大事だと、良く理解できるようになります。

ちょっといいこと3:眉唾的なモノとかサービスへの耐性がつく(気がする)


お気を悪くされる方がいたらすみませんですが…
民間療法とか〇〇メソッド的な、「これが効く」「これでうまくいく」的なモノやサービスに対して、不感症になります(笑)

統計学的に「効く」や「上手くいく」というのは、めっちゃ多数の事例に基づいて示されるものです。
例えばどこかの有名人が効くとか上手くいくとか言っていても、「自分にも当てはまるとは言えないよね」という肌感覚が勝手に実装されているので、感情移入するようなことがまず無くなるように思います。
多分、釣り広告とかにも引っかかりにくくなると思います。

とりあえず3つ挙げてみました。
また気が向いたら他にも挙げてみようと思います。


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