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【EDAって何の略?】

ExploratoryかExplanatoryか

サムネは出オチなので気にしないとして、データサイエンスではEDAという言葉を普段から使われることがあります。探索的データ解析または探索的データ分析の略称ですが、皆さんはどちらで学んだでしょうか?

  • Exploratory Data Analysis

  • Explanatory Data Analysis

前者のExploratoryは「探索的な」という意味、後者のExplanatoryは「説明的な」という意味の形容詞ですので、どちらでも意味合い的には合ってるかなと言う感じはしますが、日本語訳の語源を辿るとExploratoryの方が正しいかなと思ってます。

解析か分析か

また、もうひとつ。Analysisはどちらで略されてるのを学んだでしょうか?

  • 解析

  • 分析

これも解析と分析、どちらのパターンもありそうです。そもそもAnalysisの略として両方あるので、それはそうですね。

ということで、表記としては2×2で4パターン生まれるわけです。

  1. Exploratory Data Analysis(探索的データ解析)

  2. Exploratory Data Analysis(探索的データ分析)

  3. Explanatory Data Analysis(探索的データ解析)

  4. Explanatory Data Analysis(探索的データ分析)

Exploratory Data Analysis(探索的データ解析)にした

さてどうしよう?と思って色々調べたのですが、結論として『実践マーケティングデータサイエンス』では1の表現で統一しました。

理由としては、

  • Exploratoryの方が「探索的な」という和訳に近い

  • 慣例的に「解析」と呼ばれる方が多そう

というのが大きな理由になります。

一方で以下のような注釈も入れました。

慣例的に探索的データ“解析”という言葉を使っているが、本文中ではデータ“分析”と表現していることが多い。本書ではどちらもほぼ同じ意味で使っている

そう考えると、「解析」と「分析」の違いというのも興味深いですね。
「画像解析」とは言いますが「画像分析」とはあまり言いません。

これについては、WOWOWさんが面白い記事を書かれていました。

引用させていただくと、

データ分析の目的
現状のデータ(数字)を知る(どんな要素があるか、細かく調べる)。
データ解析の目的
なぜそのデータ(数字)になっているのか、その原因を探る。

実はこんな違いがある、「分析」と「解析」 - 株式会社WOWOWコミュニケーションズ 公式ブログ

とのこと。
つまり、データ「解析」というとより深くそのデータの原因を探るところまで含まれるニュアンスがあるとのことでした。

『実践マーケティングデータサイエンス』では数字データをただ見るだけではなく、そこからクライアント(鳥居さん)の課題解決にどうつなげていくかまで問われていますので、解析の方がよさそうだな、と感じて「探索的データ解析」としました。

このあたりはまだ私も不勉強なので、原典などご存じの方がいればむしろ是非教えてください。

こちらもよろしくお願いします!


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