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憧れるのをやめましょう

『実践マーケティングデータサイエンス』の最終校正が終わりいよいよ印刷だという時に、野球のWBC決勝戦があったんですね。
そこで大谷翔平が決戦前にチームメイトに言うわけです。

「憧れるのをやめましょう」*1
「憧れたら超えられないので」

これ、宇宙開発とかデータサイエンスでも似たような話がありそうだなと思いました。
というか実際にそういうことを言っている方がいました。

(*1憧れるのをやめましょう)

憧れは強い動機付けになるしパワーも生まれると思います。
無いよりあった方が絶対良い。

私も宇宙に憧れがあったから宇宙開発のエンジニアになれたと思ってます。
たぶん学生の中には宇宙開発の仕事やデータサイエンティストに憧れてる人も多いと思ってて、その憧れはそのまま持ってて欲しいと思ってます。

ただ、大谷翔平に乗っかっちゃいますが、その憧れをやめる日がたぶんやって来ます。
ここで大切なのが、憧れが無くなるんではなくて、憧れるのをやめるって能動的なこと。
「自分から憧れるのをやめる」までは憧れは持っているのがいいんじゃないかなって思います。

宇宙開発をもっと身近にしたい、一般の人にも普及させたいっていう活動の中で「宇宙に対する憧れを無くしたい」みたいな表現が出てくることがありました。
「夢」って言葉が出てくることも。
まあ、自分もそうかもなって思ってました。

ただ、大谷翔平は別に常に憧れることをやめましょう、なんて言ってなくて、これまでの憧れを今日だけはやめましょう、って言ってるだけです。
たぶん、「憧れ」は全然あって良くて、それを原動力に動くことも全然良いと思います。

ただ、それを能動的にやめるときがいつかやってくるよ、そこまでたどり着ければ大したものだよ、ってことだけは覚えておくと良いのかもしれません。

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