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【読書記録】イシューからはじめよ


1.はじめに

 今回は、問題解決の名著「イシューからはじめよ」を読んだので、重要だと感じた部分を抜粋し紹介します。
 書籍は下記のリンクに貼り付けています。

2.この本の考え方

  バリューのある仕事とは、「イシュー度」と「解の質」が両方高くなければならない。ここで、バリューのある仕事とは、同じ労力・時間でより多くのアウトプットを生み出せることである。
 労働量でバリューのある仕事に到達しようとすることで犬の道と呼ぶ。何も考えずにがむしゃらに働き続けても「イシュー度」「解の質」という双方の観点からバリューのある仕事まで到達できない。
 「イシューから始める」アプローチでは、下記の通りに1週間進めることになる。
・月曜(イシュードリブン)
今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極める
・火曜(仮説ドリブン①)
イシューを解けるところまで小さく砕きそれに基づいてストーリーの流れを整理する
・水曜(仮説ドリブン②)
ストーリーに検証するために必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する
・木曜(アウトプットドリブン)
ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する
・金曜(メッセージドリブン)
論拠と構造を磨きつつ、報告書や論文をまとめる

上記サイクルを素早く回し、何回転もさせることが生産性を高めるカギとなる。根性逃げず、どこまで意味のあるアウトプットを生み出せるかによって存在意義が決まる。そんなプロフェッショナル的な生き方へのスイッチを入れることが高い生産性を生み出すベースになる。

3.イシュードリブン

 よいイシューの3条件として下記の3つがあげられる。
「1.本質的な選択肢である」
答えがでるとそこから先の方向性に大きく影響を与える
「2.深い仮説がある」
常識を覆すような洞察がある
新しい構造で世の中を説明している
「3.答えを出せる」
現在の自分の技術・状況で答えを出すことができる

4.イシュー特定のための情報収集

・考えるための材料を入手する
 コツ①として一次情報に触れることがあり、誰のフィルターも通っていない情報を集めることが重要。社外の専門家に直接話を聞き、情報を集めることが重要。
 コツ②として基本情報をスキャンすることだ。一次情報から得た感覚をもちつつ、世の中の常識・基本的なことをある程度の固まりとしてダブり漏れなく素早くスキャンすることが重要。
 コツ③として集め過ぎない・知りすぎないこと。情報がありすぎると、効率がどこかで頭打ちになり知恵がでなくなるためだ。

5.イシュー特定のための5つのアプローチ

 イシューが見つからないときのアプローチとして5つあり、
①変数を削る
いくつかの要素を固定して考えるべき変数を削り、見極めのポイントを整理する。
②視覚化する
問題の構造を視覚化・図示化し、答えを出すべきポイントを整理する
③最終形からたどる
すべての課題が解決したときを想定し、現在見えているからギャップを整理する
④「So What?」を繰り返す
「So What?=だから何?」という問いかけを繰り返し、仮説を深める
⑤極端な事例を考える
 極端な事例をいくつか考えることでカギとなるイシューを探る

6.分析表現の多様さ

 定量分析には「比較」「構成」「変化」という3つの型しかないが、その表現方法は多様にある。
比較は、コラム・バー・分布図・ヒストグラム。構成は、パイ・スタック・ウォーターフォール・ビルドアップ。変化は、ライン・コラム・レンジ。

7.ストーリーラインを磨きこむ

 イシューに沿ったメッセージが伝わっているか、という視点でストーリーラインの構造を磨きこむには以下の3つのプロセスがある。
「1.論理構造を確認する」、「2.流れを磨く」、「3.エレベーターテストに備える」。 

8.まとめ

 仕事を進めるうえでイシュー(本当の問題)を見極め、犬の道にならないよう、やっている作業に本当に意味があるのか常に立ち止まりながら問いかけることが重要だと気づかされました。
 私も無駄な作業をすることが多いので常にイシューを見極めながら仕事に取り組もうと思いました。

コメント等ありましたらよろしくお願いします。


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