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【開催レポート】第18・19回市民ゼロポイントブックトーク

第18・19回市民ゼロポイントブックトーク

開催日:第18回:2023年5月14日(日) 於:松本市中央公民館
    第19回:2023年6月11日(日) 於:松本市大手公民館

紹介した本:井上和博(写真・文)『カメラマンは見た シリーズ・時代を喰った顔① 統一教会と日韓の「闇」』(悠人書院、2022年)

紹介者:第18回:井上和博さん、福岡貴善さん(本書の編集・出版)
    第19回:福岡貴善さん

参加者:第18回:13人(企画運営委員含む)
    第19回:10人(〃)

企画概要については告知ページをご覧ください。

開催レポート

第18回は、以前、フォーカスなどの雑誌に写真を提供した井上カメラマンの写真と話でした。撮影で出会った権力者や時の人のエピソードは、とても興味深いものでした。統一教会についても過去から現在まで撮りためた写真を見せていただきましたが、戦後日米韓の関係性が浮かび上がってきました。

そこで第19回は、韓国取材に井上カメラマンと同行した編集の福岡氏に統一教会と韓国についてビデオ映像をふんだんに使ってたどっていただきました。統一教会の歴史観がよくうかがえるローレンス・オリヴィエ、三船敏郎ら大スター出演した統一教会の『インチョン!』、軍が民衆を弾圧した1980年の光州事件、朴槿恵大統領の退陣を求めた2016年のローソクデモなど。
福岡氏の視点からですが現代韓国の諸側面が鮮やかに報告され、隣国に対する関心、また日本との関係について興味をかきたてる刺激的な報告でした。

会場からは、第18回では、日本に信者が多いのはなぜ?、合同結婚式はなぜ重要とされているのか、カップルの選び方は?といった統一教会に関する質問や、戦後日本の権力者と東京裁判についての質問、日本のメディアのプロフェッショナリズムを問う質問などが出されました。第19回では、北海道の珍味売りをしていた若い統一教会信者と会話した経験談や、統一教会が日本人の贖罪意識を利用できたのは戦後日本の韓国に対する関心の欠如を突く側面があったのか?、韓国政治の保守・革新の関係についての質問などが出されました。

(能勢)


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