焚き火。あるいはあえてめんどくさいことをするということ。
長いこと、本当に長いこと趣味というものを持たなかった僕が、趣味といえるのかどうかわからないが、たまに焚き火をして遊んでいる。
ところで、趣味というのは手段が目的化したものだ、とどこかで聞いたことがある。
焚き火にしても、もともとは「火をおこして料理する」とか「火をおこして野生動物などから守る」という目的があったはずなんだけど、焚き火は火をおこすこと自体で遊んでいるのだから、これも「手段が目的化したもの」だといえるね。
焚き火をしていると、本当になんで単に火をおこしてボーッとして楽しいんだろう、と思う。そのへんに落ちている木や枯れ葉を集めてきて、燃やすだけ。
なんて生産性のないことをしてるんだ?
最初は燃やすだけだったのが最近は変わってきて、火をおこして料理をして楽しむ、とか、食べて楽しむ、に変わってきている。野外でひとり焚き火台に薪を焚べて火をつけ、何かを焼いたり茹でたりお米を炊いたりして、炎を囲んで食事をする。
別に食べないと死ぬから焚き火でご飯を作っているわけではない。
不自由を楽しんでるのである。
目的を持たず、手段を目的化してしまう。
これを趣味という。
「わざわざ」何かの手段を目的化してみたら
みんながやってない、新しい趣味ができるかもです。
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