見出し画像

TOEICの恩恵…?

つい最近,TOEICを初めて受けてみた。以前は受けようと思えばいくらでも受けることが出来たようなのだが,コロナのこともあって,抽選制になっている。私は4月開催の回に応募していたが中止になって以来だったが,特別に引換券を使うことで4月に受けられなかった分をついに今回受けることになった。

就職やら何やらに使えるようで,友人の話を鵜呑みにすれば,「800点あれば事足りる」と言うことであったから,その点数を目標にすることにした。この目標設定の妥当性はこのnoteの本質ではないから、これについては深掘りしない。

研究室では生かしきれないTOEICの単語たち

…ここまでの雰囲気からして大してやる気がないのが伝わっているかと思う。だとすれば意図した通りで,実際やる気はなかった。英語の勉強が嫌いとか800点なんて取れそうにないとかそういったことではない。「"これ"になるべく時間をかけたくない,意味を感じない」というただそれだけである。と言うのも,私は現在大学に在籍し,研究室で主に一日中過ごしているわけだが,留学生と話す機会が非常に多い。ここ数ヶ月は日本の学生と話す時間より留学生と話している時間の方が長い。この経験を通して大切なことを学ぶことになった。あくまで英語はコミュニケーションのツールで,相手に伝えたい内容があるのか,何を伝えたいのか,がはっきりしていることの方が圧倒的に大切であるということ。

TOEICのやる気のなさに話を戻す。確かにTOEICの勉強を通して学んだこともある。この試験で登場する多くのビジネス単語のおかげで留学生の生活上の困りごとに対処し助けたり、手続きの書類を今までより抵抗なく(ググるらずに)処理したりはできるようになった。だが,日々の研究を進める上で使う語彙には一切関係なかったし,聞き取りが向上してコミュニケーションに役立つ,語彙が増えてコミュニケーションが今まで以上に取れるようになるという本来受けるはずの恩恵もなかった。今回学んだばかりの単語を使ってみても,相手が非ネイティブであるために理解されなかった。結局,お互いに慣れ親しんだ単語の範疇で単語を組み合わせ,必要に応じてイラストを使って伝えるわけである。研究室生活では今回学んだ単語たちのほとんどは私には役に立たなかった。文法やリーディングに関しても同様で,非ネイティブが多くを占める世界ではTOEICの世界にで学んだことは直接には役立たない。おそらく今後もそうだろう。


私が学ぶべきだったのは

私が力を入れて学ぶべきはおそらくTOEICではなかったのだろう。実際に論文をバリバリ読んだり,学術系に内容の重点が置かれているTOEFL,留学を見据える,または留学生との交流を考えれば,IELTSだったと思う。そういう意味では,周りの状況に流されてTOEICの必要性を過大に捉えかけていた私の発想の浅はかさを反省するとともに,就活をはじめとして,社会的にもTOEICを偏重するような体勢は改善されないかと思ってしまう。

結論。結局のところ自分に必要な勉強を冷静に捉え,そこに時間をかけるのが最善策である。TOEICを必要な人はいるのだろうが,L&Rを受けるだけでこれの点数を上げても話せるようにはならない。ましてや,単語にせよ環境によってはほとんど役に立たない。これを早めに見極めておくべきであった。


最後までお読みいただきありがとうございます。よろしければサポートしていただけたら幸いです。薬剤師国家試験や大学院での研究を継続するための勉強代に充てさせていただきます!