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近所のスーパー併設のドラッグストアの薬剤師さんがすごかった

長年の花粉症持ちの私としては最近は症状が特にひどく悩ましい日々を送っています.


今年の花粉なんか強くないですか?


ここ数年は春・秋と鼻水やめのかゆみはまだ落ち着いていた方だったのですが,今年はどういうわけかなかなかしんどい.

これまでは気合でこの時期を乗り切ってきていたわけですが,今回ばかりは少しひどい...

さらに,鼻水だけならまだしも,鼻をかみすぎたせいか,鼻の中が切れてしまったようで,ここ数日は少し触れただけでも痛むようになってきてしまいました.

こればかりは市販薬で何とかなりそうにもないし,鏡で自分では見えないので,先生に診てもらった方が良さそうと判断し,久々にクリニックヘ行ってきました.

「たしかに鼻の中切れてるね.炎症も起きてて化膿しているみたいだね」

やっぱりそうか.
診てもらってよかったな.

と思いつつ,私としては少し楽しみな(←楽しむな)処方箋を渡されたわけです.

①抗ヒスタミン(まあ花粉症だからね)
②抗生剤飲み薬(化膿してたみたいだし,そりゃそうか)
③ステロイド点鼻(初めてもらった気がする)
④抗菌・ステロイド軟こう(化膿してたし,そうだよね)
⑤抗ヒスタミン点眼(目もかゆいですって一応言ったらくれた)

さて以上の内容が書かれた処方箋をもって近所のスーパーに併設の薬局へ.


スーパーに併設のドラッグストアの薬剤師さんの説明がめちゃくちゃわかりやすかった

国立大学(及び大学病院)教員の偏見というかなんというか,一般に調剤薬局やドラッグストアの薬剤師を(過激に,オブラートに包まずにいえば)見下すような,なめているような風潮があります.

私は実習でお世話になった調剤薬局の薬剤師さんに本当によくしてもらって毎日学ぶことばかりでめちゃくちゃ勉強になったので,みじんもそんな風には思っていないし,尊敬していますが,全体の傾向として専門性を大事にしがちな病院(これはこれで表現が悪いのかな笑)に比べれば昔からの悪い言われ方をされている「袋詰め作業」をしているだけような印象もぬぐい切れていないのも一定の事実なのかな,とは思います.

さて,そんなこともおもいつつ見学がてらドラッグストアへ.
処方箋を渡して,しばらくすると,薬剤師さんから投薬してもらいました.

診療の内容を聞かれたのち,一通り上記の薬の説明をしてもらったわけですが,私も勉強不足なので,軟膏や点鼻薬の使い順やタイミングがわかりませんでした.

というのも,③点鼻と④軟膏を同時に使う場合に,軟膏を先にしたら点鼻の液がはじかれて浸透しないよな,と思ったわけです.
つまり,私の解答の予想としては,
「点鼻を先にして,そのあと軟膏を塗ってください」
となるかな,と.

加えて,点鼻の噴霧の回数も書かれていなかったので,一応確認することにしました.

それらに対する,薬剤師さんの回答は
「化膿があるということなので,実はステロイドの点鼻は悪化の可能性もなくはないので,併用するのは得策ではない気もしますが,同時にするなら,塗り薬を先にして,あえて炎症部分のステロイド剤の浸透を抑えて,全体には噴霧する形にしたらいいかと思います
「処方日数(30日分)からして,先に化膿・抗菌の治療を優先して,花粉症は飲み薬もあるのである程度それだけでも抑えられると思います」
書いてないけど,点鼻の噴霧は片側二回ずつ,処方通りに使って頂ければちょうど飲み薬の30日分と同じころになくなるはずです」

とのことでした.

なるほどな,ステロイドで化膿部分が悪化する可能性,ぜんぜん考えてなかったな汗

ってなりました.

教科書的には点鼻と軟膏の順番とかあまり書いてないような気もするけど,製剤の特徴や今の状態を考えて回答してくださったし,その他にも薬剤の情報をいろいろ教えてくださりました.

どこの現場にいても,勉強して力のある人ととそうではない人はほんの数分ではっきりわかっちゃうもんだな,と思ったし,ドラッグストアの薬剤師さんも(当たり前と言えば当たり前だけど)めちゃくちゃ勉強されているんだなぁ,これくらいまで自分もできたら楽しいだろうなあ
と思いました.

だから,「病院の薬剤師だから」「調剤薬局の薬剤師だから」「ドラッグストアの薬剤師だから」と主語を大きくするのは本当によくないし,勉強されているひとはすぐわかるなあと,自分はここまでやれるのだろうか??

と思わされた休日でした.

次も処方箋もらったらあのドラッグストアに行こうと思います笑



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