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母乳にふりまわされる

手伝いに来てくれていたお義母さんが帰っていった。ありがたくもストレスフルな生活だったのでようやく一息つくことができた。

ノンアルコールビールが美味いわ。

しかし、私から滲み出るイライラに数日間当てられた家人が今度は体調を崩す。

家人は私に、義実家の皆様と仲良くしてほしいそうだ。

正直、私の価値観からしたらびっくりするような言動をなさる方々で、思いもよらぬ言葉を聞くと固まってしまう。
でも確かに、悪気がないのは知っている。悪気がなければ何してもいいという訳でもないけれど。

だが私にあまり何かを望まない寛容な家人がぐったりしているのを見て、流石の私も反省した。

仲良くしてほしいときたか。

私自身、うちの実家とはそこそこの距離感でうまくやってくれりゃあいいと思うくらいで、仲良しこよしやってくれとは全く思っていなかったので驚いた。向こうのおうちはとにかく距離が近いのだ。

まぁ期待に応える事はやぶさかではないタチである。他ならぬ家人の頼みならば、努力してやろうではないか。

誰かを愛するという事は、その愛する人が大切にしているものを(全く理解できなくても)疎かにしないことだと思う。

現実にはとても難しい。
いや、少なくとも私には。
家人は息を吸うように私の大切なものを大切にしてくれるのに。

自分の不寛容さに落ち込むけれど、落ち込んでいる暇はない。私がぼんやりしている間にも、日々は過ぎ去ってゆく。



娘が生後2ヶ月を迎えたが、早産だったので修正月齢的にはまだ3週間。
夜眠れない日々が続いている。

うんちが出ないと体をよじって泣き、お腹が減ると泣き、おしっこしておむつが気持ち悪いと泣く。

自分に置き換えてみると耐えられない。だって腹ペコでも自分の意思でご飯食べられない訳でしょ?
身体中がバッキバキに成長痛で痛くてたまらなくても、苦痛を訴える手段は泣くことしかできない訳でしょ?
その上父母は痛みに対し何の役にも立たない。せいぜい「よちよーち、いい子でしゅね〜」とバカの一つ覚えのように撫でるのみだ。

辛すぎィ…

赤子が生きるという行為はこんなにも苦痛を伴うのかと毎日驚き、気を揉んでしまう。

私にもこんな時代があったのか。今なら耐えることなど到底できやしないと思う。
消化するのでさえ苦痛を伴うなんて…

たぶんうちの子は過飲症候群というやつだと思う。

おっぱいの出が良すぎて、飲みすぎた結果お腹にガスが溜まってぱんぱんになるやつ。GW明けに母乳外来に行って相談しようと思うのだけれど、きっとそう。
ハイパーでべそだし、咽せるし、日々の体重増加が著しい。

母乳が出ないことばかり心配していたけれど、飲み過ぎでも支障が出るなんて聞いてない。
産科の皆様は口を揃えて「飲みたがるだけ飲ませていいですよ、余分な量は吐きますから」と言ってたけれど、生後0〜2ヶ月くらいの赤ちゃんは満腹感を感じられないから際限なく飲むらしい。

赤ちゃん、生物として未熟すぎてこわい。

空気も一緒に飲んでしまうから、おっぱいをあげた後は必ずげっぷさせなければならないとか、妊娠するまで知らなかった。

しかしネット上には色々な情報が飛び交っていて、助産師さんの言葉も人によって様々だったりする。
何を信じていいのやら。

諸説あるってことは、子育てに明快な正解は無いのかもしれない。

毎日、おっぱいを飲んだ30分後くらいに苦しそうに身をよじる娘を見るのがいたたまれない。あげる量を減らしていいのだろうか…。

ちょっと触るとびゅーびゅー母乳が出るもんだから、いつも娘の顔はべちゃべちゃだ。すまない。

しかし確実に日々大きくなってゆく娘を間近で見るのはこの上ない嬉しさだし、とても楽しい。

週1,2のペースで1人で喫茶店にお出かけさせてもらっている。
授乳があるのでせいぜい1時間が限度だけれど、いい息抜き。

この間は粉の日

で念願のキャロットケーキを食べた。いいお天気、外のベンチで飲んだアイスコーヒーの美味さたるや。

いいお天気!

出産祝いにタオルを贈ってくれたお友達に、内祝いとして詰め合わせを贈ったけれど喜んでくれるといいなぁ。


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