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マイホームを購入するよりも実家暮らしの方がお金が貯まる説

マイホームの購入といえば、誰もが一度は憧れる夢です。
「マイホームを購入したら、家族みんなで幸せに暮らせる」
「賃貸物件にいつまでもお金を払い続けるのはムダ!早く持ち家が欲しい」
と考えている人も多いと思いますが、長期のローンを組むことは大きなリスクになります。

例えば30年の住宅ローンの場合、30年間同じ水準の給料を維持しなければなりません。
現在は終身雇用や年金制度の崩壊で、かつてのように同じ収入で生活を維持することが難しくなっています。

AIや機械学習の発達により、様々な職種が失われるとも言われており、30年後に同じ仕事で同じ給料をもらえている保証はありません。

「賃貸で家主に家賃を払い続けるより、自分の資産になるマイホームを購入した方がいい!」という声もありますが、これも一概にそうとは言い切れません。

例えば4000万円の新築物件を購入したとして、その物件は買った瞬間に中古物件となり2~4割ほど価値が落ちます。
物件は築年数が増える度に資産価値が落ち、余程土地価格が高騰しない限りは価値が下がり続けます。
4000万円で購入したマイホームが、10年後には1500万円の価値にまで下がることも考えられます。売却するとなると2500万円の損失です。

この場合、年間250万円の賃貸に10年間住みづけていれば、支払う金額は2500万円。
マイホーム購入と比較すると1500万円の資産が生まれることになります。

持ち家を持つのは「貯金」ではなく「投資」だという考え方を持っておくと、イメージが掴みやすくなります。

また最近では、「実家暮らし」という選択肢を選ぶ人も増えています。
年々実家暮らしする人が増えており、親との同居率は1980年代と比較すると約10倍ほどまでに増えているデータもあります。

一人暮らしは月に約13万円かかるとして、実家暮らしで親に月3万円払った場合と比較すると、月に10万円の余分なお金が発生しています。
3年間続けたとすると360万円にもなるので、一人暮らしをしているとその分生活も苦しくなります。

2020年5月に実施されたアンケートを見ても、親にお金を借りた経験がある人の69%は別居しており、借りた理由として最も多いのが「生活費が足りないから」でした。
(参照:親にお金を借りる方法と理由を100名に調査!トラブルなく借りられる言い方も紹介

世の中の価値観が変わり、実家暮らしを続けて金銭的に有利になることを選ぶ人たちが増加しています。

「マイホーム」「賃貸」「実家暮らし」など住まいには様々な選択肢がありますが、それぞれの特徴を理解して、自分に合ったライフスタイルを選ぶことが重要です。

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