見出し画像

㉕胸を張って挑んだ「ラストチャンス」

コラムが続きましたが、いよいよ3人目の移植周期に入ります。

前の記事はこちら

3人目の移植だからといって、甲状腺検査が本当はクリアになっていないのに、移植に進んでいいものかと、「命」になるべく卵を、軽んじているんではないかと自問自答も沢山しました。


でも。

一番上の子が小学生に上がる直前の春休み。

私の年齢が40歳。

本当に本当に今がタイミングだと、これを逃したら色々な迷いが出てくるし、産まれてくる赤ちゃんを万全の態勢で受け入れることができるかどうかも含めて私自身も、夫も、今まで応援してくれていた母も「ベストなチャンス」であり、そして「ラストチャンス」だと思っていたと思います。

そして、移植の日。

加藤レディースクリニックに向かいました。

今考えると、一番どんと構えて迎えられたかもしれません。

もう2人授ることが出来ていて、3人目だからということはもちろん大きいけれど、しっかり受験勉強をして臨んだ試験のような、今まで頑張って来た集大成というか・・・10年かけてここに通ってやれることは全てやったと誇らしい気持ちがあったかもしれません。


どんな結果であろうと、もうこのクリニックに通うことはないし、

どんな結果であろうと、私はここを「卒業」するんだなと、

「運命を受け入れる」

「神様に委ねる」気持ちで、

移植に向かった気がします。


受付をし、血液検査を終え、無事に移植が決まりました。今まで拠り所にしていた色々なジンクスは、


この日は空振り…

どんと構えていたけれど、もしかしたらダメかもしれないなあ…という気持ちももちろんあって(甲状腺の件もあるし)

そういう意味ではいつもどおり、焦ったり、落ち着かせたり、悲しくなったり、自分で励ましたり…

10年以上通っても、慣れない・・・ですね。(慣れなくていいし慣れたくないけど)


そして3年ぶりに「私たちの」卵にモニター上で再会し、

「私たちの」卵が、私のお腹に戻ってきました。


2人目を授かった卵と同じ時にとれた卵。胚盤胞のグレードA。

待たせてごめんねという気持ちと、肩の荷が下りたような、ホッとしたような気持ちと。


少し前の記事でも書きましたが、もちろん3人目が欲しい、会いたいという気持ちが一番ですが、

卵を破棄するのが怖くて、この先「破棄した」という罪悪感に苛まれない為に、自分を正当化するために、移植を決断したといったら、その気持ちも0ではないかもしれません。

だけど、その気持ちだって、素直な気持ちだし、この卵の親として、どうするかを選択する権利と責任があって。


私が。夫が、きちんと決めるべきことです。

ちゃんとちゃんと二人で決めた。

むしろ、経済的に諦めなきゃいけないって選択肢だってあったかもしれない。

でも、私たちは、卵をお腹に戻すことができた。

自信はなかったけど、胸を張ってお腹に戻しました。


そして、

結果を待ちました。

今回は、長く東京に滞在ができなかったので、結果の診断は尿検査キットを貰って自宅で検査→陽性ならかかりつけ医へ。

というものでした。

同時にデュファストンも処方されていました。

過去の何度かの移植の際、俗にいう「フライング検査」は一度もしたことはありませんでしたが、(不妊治療をする前はいつもフライングしていたけど)今回は、その尿検査キットを使う日は指定されていたけれど、

「尿検査」での検査・・・

と思うと、じっとしていることはできず・・・

初めて市販の検査薬で「フライング検査」をしてしまいました。

2本入っているものを買って。

指定された尿検査指定日の2日前に一度。

真っ白の陰性・・・

そして。

1日前。

薄いライン・・・?

指定日当日。

KLCでもらった検査薬で検査。

薄い・・・けど、

線がでた・・・。

陽性・・・???

うっすらでも「検査薬」で陽性がでたのは

(いつもは不妊治療クリニックで血液検査で判定していたので)

初めてだったので、

トイレの中で手汗も出てきて、心臓もドキドキでした。着床してるかもしれない・・・

妊娠しているかもしれない・・・

と、県立病院の産婦人科の予約を取りました。


過去のおすすめ記事


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる

     自然周期で1つ採卵

     受精確認

     分割新鮮胚移植

     結果は陰性

     2回目の採卵

     結果は空砲

33歳  3回目の採卵

2個採卵→胚盤胞に 

     胚盤胞移植

     陽性判定(hcg89)

     KLC卒業 

     沖縄の病院で胎嚢・心拍確認

34歳  第1子出産

     ~胚盤胞1個 凍結中~

36歳  第2子目指し妊活スタート

     子宮ポリープ見つかる

     子宮ポリープ剥離手術

     凍結胚移植

37歳  結果は陰性

     採卵からスタート 

     2個採卵→2個胚盤胞に

     移植周期スタート

     子宮ポリープ再発 

     子宮ポリープ手術

     凍結胚盤胞移植

     陽性判定

38歳 第2子出産

    ~胚盤胞1個凍結中~

40歳 移植周期スタート

    甲状腺数値、再検査

    凍結胚盤胞移植

    尿検査で陽性? ←リアルタイムではないですが今ここ


過去のおすすめ記事



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?