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⑰卵にだって意思がある(ダメだった時の気持ちの落としどころ)

子宮ポリープがあることが発覚し、あれよあれよとその2日後に手術をし、無事にポリープを取ることができました。



凍結胚があるので、すぐにでも移植に行きたいのですが、子供を連れての「遠方不妊治療」は、1人目のそれとは違う苦労がありました。

乳幼児連れの荷物も多い飛行機での移動や、一人なら早朝の便や夜遅い便など、値段や仕事終わりで行く等選択の余地がありましたが、子連れとなると、東京に到着後の移動を考えるとそうもいかず・・・またその時に、私の体調はもちろん子供の体調も万全でなくてはなりません。


そして、帰りはまた飛行機に乗って帰る。

お腹に戻した後はあまり無理はしたくない…


そんなこんなで手術から3ヶ月後にやっとスケジュールが整い、移植となりました。

今回は、なんとなく

・子宮ポリープ手術後は妊娠率があがる

・第1子を妊娠した時と同じ時の縁起のいい卵

・グレードもその他の数値も良い

・2人目を授かるための体外受精

ということで、少し心に余裕がありました。

よく、妊娠を意識しなくなったら出来た。

なんて言葉を聞くけど、

あんまり好きじゃありません。

だってそんなこと1000%無理だから。

(絶対心のどこか、頭の片隅にはそのことはあるから)

その言葉に出会う度思っていました。

でも、こんなふうに柔らかい気持ちで挑めばできる気がするなあ~なんてオペ室のあるリラックスルームでまた天井を見つめていました。

天井を見つめる理由はこれです。




でも、この時、天井に笑顔は見つけられなくて、なんとなく遠くから遠くから見ているような顔に見えていました。


そして、結果は(加藤レディースクリニックは血液検査で判定します)

hcg0※妊娠中にのみ、測定可能量が著しく産生されるホルモン

0。

0です。

グレードAの5日目胚盤胞の卵なのに。

第1子を授かった卵と同じ時に取れた卵なのに。

かすりもしなく、「0」でした。

結局、やっぱり、

こちらの「気持ち」や「スタンス」なんて関係なく、出来るときはできるし、出来ないときはできない。

ただそれだけ。とこの時に思いました。


もちろん一番は「卵」自身の力だと思うし、

よく言う”ふかふかな子宮”だったり、移植後の過ごし方だったり…

何かダメだった理由はあるのかもしれないけど、考えたってわからないし、先生にだってわからない。

だけど、

「命」になるところだった卵、

(今、第一子が目の前にいて)こんな風に大切な大切な命になりえた卵が、

もうお腹にいないと思うと、それはとてもとても悲しいことで、やりきれない気持ちになりました。

正直、今まで何度か移植してきたけど、1番立ち直れなかったというか、どの時点で成長を止めちゃったのかな。

辛くなかったかな。

しんどくなかったかな、なんてめそめそと考えてしまっていました。


でも、何度も挫折を味わって、私の気持ちの落としどころは、

”きっと卵にだってタイミングや意思的なものがある”

という解釈。


採卵されるときに、こちらの勝手で採卵されて

受精させられて・・・
凍らされて・・・
また戻されて・・・

きっと、気分じゃなかったんだ。

と思うようにしました。

卵が。

まだ気分じゃなかったんだと。(伝わるかわからないど…)

スピリチュアルとかあまり得意な方じゃないけど、なんかそんな風に考えたら、少しだけ気持ちが楽になりました。

そして、結構目から鱗だったのですが(色々検索をしていて見つけた内容ですが)

そして中でも一番成熟した大きな卵胞「主席卵胞」の中の卵子が1個だけ、卵胞を突き破って卵巣の外に飛び出します。これが"排卵"です。主席卵胞は最も優秀という意味ですが、実は大きさが月経周期に合っているので育つだけで、質がいいので育つ訳ではなく、選ばれたのでもなく、偶然育ったのです。そして残りの卵胞はしぼんでいきます。
こうして一生に排卵される卵は月に1個、一人の女性の生涯でせいぜい400~500個といわれています。

(浅田レディースクリニックHPより)


その月に排卵する卵は、選ばれたのではなく、ただ偶然にその”月経周期”に”大きさが合った”卵。

排卵が1日ずれたら、きっとその卵じゃなくて、健康で元気に育った卵だからではなく、ちょうどその日にぴったりに育った卵。

ということだけなら、その気じゃなかった子がいてもおかしくないかもなって。少し思えることができました。


また採卵からのスタートとなります。

次はコラムで

「体外受精のクリニックに子連れで行く or 行かない」について

書きたいと思います。

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる

     自然周期で1つ採卵

     受精確認

     分割新鮮胚移植

     結果は陰性

     2回目の採卵

     結果は空砲

33歳  3回目の採卵

2個採卵→胚盤胞に 

     胚盤胞移植

     陽性判定(hcg89)

     KLC卒業 

     沖縄の病院で胎嚢・心拍確認

34歳  第1子出産

     ~胚盤胞1個 凍結中~

36歳  第2子目指し妊活スタート

     子宮ポリープ見つかる

     子宮ポリープ剥離手術

     凍結胚移植

     結果は陰性←(リアルタイムではないですが)今ココ

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