⑲なんで私ばかり(子宮ポリープ再発)
無事に採卵を終え、2個の卵を取ることができ、ありがたいことに、どちらも胚盤胞まで育ってくれました。
天井の模様のジンクス(この記事参照)は当たってる・・・
なんて思いながら、やはり私の場合原因は、「ピックアップ障害」で、きっとこの「採卵~受精」さえ乗り切ればあとは大丈夫な気がする・・・と思っていました。
採卵から始めることと、移植から始めるのは、精神的にもそれはそれは大きな違いがあるので、今振り返ってみてもこの、採卵後移植待ち時期は気持ちにゆとりがある時期であったと思います。
よしっ!!このまま移植だーーー頑張るぞ――!
と色々と予定を組むものの、現実は私は沖縄在住で1人目のまだ小さい子供ががいるので、自分のスケジュールだけでは決めることはできません。
子連れで行くので、空港までもできれば夫に送ってもらいたいと夫の予定の確認。(飛行機に乗るまでにイヤイヤモードになってしまうのを避けたい)
東京滞在中に両親に見てもらえる日の確認。
自分の仕事の予定。
もちろん自分の生理周期とのにらめっこ(多少生理がずれても可能なように設定)
このまま妊娠となった場合の出産時期の確認etc
全てをクリアする日程はなかなか難しく時間がかかってしまいましたが、
採卵から4ヶ月後、
子宮ポリープ手術からは半年以上が経った頃、やっとスケジュールを調整することができました。
お腹に卵を戻す、「移植周期」となるので、D3(生理3日目)に加藤レディースクリニックへ向かいます。
ですが。
そこで、またしてもまたしても、またしても、予期していないことが起こります。
なんと
なんと
なんと
なんと
なんと…
子宮ポリープ再発していました。
診察室に呼ばれ、先生の前の椅子に座ろうとしたまだ腰も浮いている位の時に、
「ポリープあるね。移植はできないや。」
と。
動揺しすぎてしまい先生と話したことは正直細かくは覚えていないのですが、沖縄から来てるんだっけ?どこで手術をする?と確認をされ、
(前回、この不妊治療クリニックで再発をしているので、きちんと「婦人科」でやった方がいいはずと動揺しながらも頭で考えて判断し)
「ここではしません。少し考えます」
と伝えると、術後、生理が来たら3日目にまた来てください。
と、この日の為に何カ月も調整していて、私にとってはすごく驚きの「再発「という事態にも関わらず、診察は3分も満たないほどの時間でした…。
あー夫に連絡をしないと・・・
今回の飛行機代も無駄だったな・・・
と考えながら、まさか再発だなんてと沈む気持ちとは裏腹に、どうして?!と理不尽な出来事にメラメラと目の前にあるごみ箱を蹴っ飛ばしてしまいそうな「苛立ち」の気持ちもありました。
不妊治療をしていると、
『どうして私ばかり…』
と思うことが沢山あります。
『どうして私ばかりこんな辛い思いをしないといけないんだろう。』
『どうして、子供欲しくないと言っていたあの子は簡単に妊娠しているんだろう。』
『虐待事件を起こすようなお家にも赤ちゃんは来るのにどうして私には?』
『私よりずっと年上の先輩ができちゃった結婚だって・・・』
この「どうして?」と何年も戦ってきました。
不妊治療のお金、もう3桁…このお金があったらマンションを買う頭金になったよね。辛い時も笑顔で頑張ったし、乗り切って来たのに、どうして、また私にばかりこんなことが起こるの??
お酒も飲んでないし、運動だってしているし、
不摂生なことは何もしてないよ?
道端にあるごみだって、神様が見ている気がして、拾ったりしているよ?
と…
病院から駅までの道は涙が止まりませんでした。
今までは、淡々ととりあえず、
目の前のことを1つずつと乗り越えてきたけど、もう神様が妊娠は向いてないと思っているとしか思えない…
『潮時なのかもしれない・・・』
と、1人目の子の待つ実家に帰りました。
冷静に考えれば、ポリープの手術も日帰りだし、そんなに時間もかからないし、着床率は上がると言われているので、今までのことと比較してもそんなにも悲観的になることはないのかもしれないのですが、
『なんか疲れちゃった』
と、初めて足を止めて思った出来事だった気がします。
でも、家に帰ると、
「ママー―――――――!!!」と走って寄って来てくれる子がいて、
この子みたいな存在になり得る卵が今クリニックに2つあるんだ・・・
と思ったら、
それは頑張るしか・・・ない・・・。
と、また気持ちを、なんとか、なんとか、切り替えることができたのでした。
過去のおすすめ記事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28歳 結婚を機に東京から沖縄へ
30歳 妊活スタート
初めてのクリニック
基本検査
タイミング 4カ月
人工授精 3ヶ月
身体中に蕁麻疹
大きい病院でMRI検査
両側に卵巣膿腫が見つかる
31歳 東京の病院で開腹手術
沖縄に戻り経過観察
無事生理再開
排卵を確認
病院に通わず妊活を再スタート
32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず
体外受精に踏み切る決断をする
加藤レディースクリニック初診
新鮮胚での移植が決まる
自然周期で1つ採卵
受精確認
分割新鮮胚移植
結果は陰性
2回目の採卵
結果は空砲
33歳 3回目の採卵
2個採卵→胚盤胞に
胚盤胞移植
陽性判定(hcg89)
KLC卒業
沖縄の病院で胎嚢・心拍確認
34歳 第1子出産
~胚盤胞1個 凍結中~
36歳 第2子目指し妊活スタート
子宮ポリープ見つかる
子宮ポリープ剥離手術
凍結胚移植
37歳 結果は陰性
採卵からスタート
2個採卵→胚盤胞に
移植周期スタート
子宮ポリープ再発 ←(リアルタイムではないですが)今ココ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?