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コラム:私達に選択権はない「不妊治療」とお金の話

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています。

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

ひとつ前の記事で、助成金のことについて触れたので…

不妊治療はお金がかかるのか。

実際私は総額いくら使ったのか。

「不妊治療」のブログを書いている以上、避けては通れないテーマなのですが、これまで書いて来ませんでした。

実は少し敬遠してきた「お金」について・・・書いていこうと思います。

結論から言うと、

不妊治療を終えましたが、きちんと総額を計算したことはありません。

というか、

計算することを避けていました。

とはいっても、

毎回助成金の申請はしていたし、確定申告もしているし、助成金が支払われているかどうかの確認もするので、見ていないわけでは決してありません。

ただ、1人産むのにいくらかかった。

「具体的な金額」を1度目にしてしまったら・・・

いつか、「何か」と、「秤にかけてしまう時があるかもしれない」と思い、怖かったんです。

もちろんある程度具体的にわからないと2人目のトライをするときに、トライする「経済的余力」があるかの判断ができないし、自分一人のお金ではないし、見て見ぬふりをしているほど、経済的に余裕があったわけではありません。

ただ私の場合、

沖縄から飛行機で通っていたことや、

卵巣嚢腫の手術、子宮ポリープの手術etc

計算しなくても、まあまあな金額だということは十分わかっていました。

全て計算すると、東京でマンションを購入する頭金位の金額には

余裕でなると思います。

なので、なんとなく、1人目を授かり無事に出産した際に、これまでにかかった具体的な金額を計算してしまったら、2人目の体外受精を考えるときに、

・今もう産まれて目の前にいる1人目の子の為に使う

・家族の為の例えばマンションを買う為に使う

そんな選択肢もある。と頭をよぎってしまう気がしていました。

本来なら

「授かりもの」である神聖なことで、「お金」では測れないことなのに・・・。

でも、「絶対に授かる」ものなら、

天秤にかける気持ちなど1ミリも生まれないと思うんです。

お金で解決できるなら、その為なら頑張って稼ぐし、何の迷いもありません。

でも、こればっかりは「地位」も「名誉」も「財力」も関係ない。

「授かるかわからない」からこそ、それは賭けであって・・・

大きなお金だからこそ怖かったんだと思います。

実際、不妊治療が必要なかったら、自然にすんなり授かることができるなら、全くかからなかったお金なんだなあ・・・と考えれば考えるほどマイナスの事ばかり考えてしまうループに陥いってしまいました。

(悪い癖です(笑))

ですが、

このブログは、私が経験したことや乗り越えてきた気持ちをさらけ出し、

今頑張っている誰かの役に・・・と始めたものなので、

夢物語ではないので、少しだけ、現実の、具体的な数字も載せます。

一例ですが、2人目を授かる為に頑張っていたその年度に、

私が加藤レディースクリニックにで支払った金額です。


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私の場合これに加えて、沖縄でのクリニック代金と、

飛行機代。

以前はKLCはカードが使えなかったので、

これを毎回現金で払っていました…。

現金で払うのでより精神的にのしかっかってきますよね・・・。

もちろんここから助成金を沖縄県から頂いています。

色々なメディアで不妊治療には200万も300万もかかるとかって

記事もでたりするので、この金額を案外安いと思うかもしれませんが・・・

これが何度も繰り返しはかかるといった感覚です。


例えば、この明細を見て、

きっと量産できる消耗品じゃないだろうしと思うけど・・・、

「採卵消耗品4万円」

・・・4万…4万か…。

消耗品4万円を高いと感じるかどうかはそれぞれだけど、4万円あれば家電だって買えるし、例えば、1泊4万円のホテルに泊まるなんてものすごい贅沢という感覚の金額です。

なんていうか、これって、

私たちに選択の余地ががない。ということが原因でもあると思います。


『確率が上がりますが、この4万円の消耗品を使いますか?従来のものにしますか?』

『えーーと、確率を上げたいので、4万円のものを使います!!』

といったやりとりがあったら、

後悔しないために自分で決断した!って思えるけど、

こうして明細を見て初めて知るので、

「消耗品 4万円」

おっおう・・そ、そうなんだ・・・

となってしまう気がします。

じゃあどうしたら?という私の回答としては、

消耗品4万円の「採卵用の針」だって、

痛くなくて、無麻酔でできる、(特許ものの物だと思います。加藤レディースクリニックグループのオリジナルと聞きました。)

そんなすごい針なら尚更、少子化の歯止めの為にも、

より進化させてほしい!

その為には、

やっぱり保険の適用の道に進むしかないと思います。

実際私は、3人子供を出産するまで(二人は体外受精、一人は自然妊娠)

助成金もフルで上限回数まで利用しました。

助成金もとてもありがたい。

けど、無事に授かったらその10か月後には出産が待っている訳で。

東京で産みましたが出産費用は60万円以上かかりました。

差額で30万弱持ち出しです。

不妊治療からの出産は、なかなかの出費だと思います。

目標はあるけど、

いつまでかはわからない、

そして上限もわからないものに、

お金を使い続けなくてはいけない。

(いつまでかという終わりが明確にはわからない)

小さな小さな沢山の苦労や、しんどいこと、

精神的に辛いことはたっくさんあるので、

例えば「お金」に関しては心配しなくても大丈夫。

となれば沢山ある肩の荷の一つはおろすことができます。

人口の推移を見ても、少子化は日本の最重要課題です。

本当に早急に、保険が適用されてくれればいいなと思います。

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